笑顔のキミが好き【百】 15 (ページ37)

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第1回大和の打ち上げ話会　5 ページ37

『良かったね。志津雄さんとヤマさん、たどたどしかったけど、話できて。』

寮をTRIGGERとRe:valeで出てから言うと、皆も優しそうな笑顔で頷いてくれた。

「僕も敷居を跨いでいいって言われたしね。」

『･･･後は話し合いが出来るかどうかだね。千。』

「そうね。」

千が柔らかく笑う。

話し合いできるだろうってのは分かる。
このまま未来が変わらなければ、朝宮巴さんとの密会･･･

【問題は、百と千のケンカ･･･】

でも、あれがあるから月雲了に対抗しうる関係になれる。
新曲だって･･･

TRIGGERも･･･

『･･･はぁ･･･』

目の前を歩くTRIGGERの背中を見て、思わずため息が出た。
すると、キュッと右手を繋がれた。

「皆で何か食べに行こうか！」

百が笑って言いながら、私の手を引っ張る。
目があって、ウインクされた。

【あ･･･】

ため息ついたの、気にされた？

「いいの？Aと２人がいいんでしょ？勝負下着だしね？」
「ユキ！いいの！あれは焦ってたし！絶対するとかじゃ･･･」

私の頭上で、恥ずかしい話されてるのが耐えられなくて、百の手を離した。
TRIGGERの所へ駆けてく。

「ああ！A！手、離しちゃ駄目！」

「モモ、振られちゃったね？」
「ユキが余計なこと言うからじゃんか！」

振り返って、シーっと口に人差し指をあてる。

『近・所・迷・惑。』

「いつもRe:valeは賑やかっすね。Aいなかったら、とんでもなく大変じゃないんすか。」

がっくんの言葉に、百が嬉しそうな顔をして近づく。

「へー。どう大変だと思う？」

「なんと言うか･･･」

「Aさんいなかったら、ツッコミ不在ですよね。」
「あっ、俺が言おうとした事を･･･！」

「言い方が分からないようだったから、代わりに答えてあげたんだよ。」
「ふざけんな！分かるわ！」
「まあまあ２人共･･･」

『ふふふ･･･っ』

がっくんと天が言い合ってるのを、龍ちゃんがなだめる。

「あははっ！TRIGGERも龍ちゃんいなかったら、止める役いないじゃん！」

「ふふ、23歳組は、僕らのストッパーなんだね。」

笑ってる私たちを見て、キョトンとするTRIGGER３人。
結局皆で、近所迷惑にならない程度に笑って、食事に行った。