“アイナナ警察2” 3 〜千side〜 ページ34
それでも日にちまでは決まらなかった。
一週間後とか、不安で仕方ない。
何してるか分からないし、どんな気分かも分からないのに。
「今日帰ってくるよね、A。夕方だっけ？」
事務所でおかりんに聞いた。
夕方なら会える。
A不足の解消したい。
最近モモも構ってくれないから、その分まで解消したい。
その想いもむなしく、おかりんは眼鏡をクイッとあげて言った。
「夜中だそうです。明日オフですが。」
【ヒドい･･･】
明日は朝早くから僕はモモと一緒にアイナナ警察2の撮影だ。
Aは明日オフと言っても、夕方からヤスとしての仕事があるから会えるけど。
いっそのこと、Aの家で待ってようか。
夜中だから寝て待ってるのもいいか？
でも疲れてるよね、多分。
でも会いたい。
仕事終わりに楽屋に戻ると、モモがまた椅子に座ってスマホを触ってる。
最近モモは前にも増してラビチャばかりだ。
仕事の為だと言うも、家事も前よりしてないらしいし、寝る間も惜しんでる風だ。
Aは明日休む時間あるだろうし休んでくれるだろうけど、モモは違う。
そんなに重要な話？
「モモ、何話してるの？」
帰る準備をしながら聞く。
モモは顔をあげて笑顔で言った。
「ユキの話だよ！」
はあ？
僕？
重要な話じゃないよね、それ。
「勝手に僕の話、ラビチャでしないで。」
「ご･･･ごめん･･･」
モモが真っ青になった。
この前、ツーカーって言ってくれたし、伝わればいいなと思って、分かってくれるならいいと言った。
早々にラビチャを切り上げてくれて、また明日と言ったけど、意味が伝わってない事に、次の日気づいた。
アイナナ警察2の撮影日。
昼休憩で、皆で弁当を囲んだ。
今日も撮影がないのに楽くんがいる。
「僕、肉と魚食べれないんだよね。」
「俺貰いましょうか？」
「本当？ありがとう。」
楽くんが僕のお弁当から肉を取ってくれる。
こっちを見ているモモの視線に気づいた。
拗ねてる？
楽くんにあげたから？
僕に対抗するように、龍之介に食べさせている。
ああいう所、かわいいよね。
ヤキモチ？
Aはこれ位じゃ妬かないし。
妬かない･･････Aって、僕関係で誰かに妬いた事あったっけ？
【記憶にない。】
あれ･･･
僕、ちゃんと愛されてるよね･･･？
一瞬思考が止まった。
いつも僕ばかり妬いてるのは知ってるはず。
最近ないけど。
会ったら聞こう。
そう思いながらお弁当を食べた。
“アイナナ警察2” 4 〜千side〜→←“アイナナ警察2” 2 〜千side〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アイドリッシュセブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズ ミズ(プロフ) - 伊織露維さん» いつもありがとうございます！気分はずっと書いていたいんですけど、体と時間は思うようにいきませんね(笑)でもお気遣いありがとうございます＾＾気をつけながら頑張ります！ (2019年8月5日 8時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
伊織露維(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです。更新を何より楽しみにしています。お疲れの出ませんように…。 (2019年8月5日 1時) (レス) id: 2aaf981a59 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miz | 作成日時：2019年5月31日 8時
