笑顔のキミが好き【百】 14 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:97,338 hit

ビリヤード　3 ページ6

それから順番に打っていった。
百の次に打つ。

『久しぶり過ぎて忘れてるわ。』

「出来るよ。僕が教えたでしょ。」

『ああ、セクハラ全開のやつね。まともに教えてくれたのは万だったよね？』

「ユキ、セクハラってどういう事。」

「何でもないよ。万と一緒の教え方でしょ。」

『どこが。』

言いながら思い出していく。

ええと･･･肘が90度、利き足の膝は曲げない、顔は真正面。
あとは･･･。

深呼吸をしてキューを構える。

【最小番号は、あれ･･･】

ボールを突くと、連動して何個かポケットに入った。

「すごい･･･ヤスさんうまいですね。」

『千には及ばないでしょ？この人、すごい上手いもん。運動しないのに。』

「ああ、思わず千さんの写真撮っちまった。」

がっくんがそう言って写真を見せてくれた。

『あれ？私も撮ったの？』

「オレも撮った！」

「僕も。」

「俺は撮ってませんよ。･･･あれ？撮った方が良かったですか？」

『撮らなくていいよ･･･。』

「で？セクハラってどういう事？」

百がズズイと迫ってきた。
ちょっと睨んでる？

『ボール狙う時って、前屈みになるでしょ？』

百「なるね。」

『千、昔教えてくれる時にお尻触ってきたんだよ？思いっきりスネ蹴ってやった。』

百「お尻･･･。」

「あれは痛かった。」

『千ってセクハラ多いよね。訴えられるよ、そのうち。』

「ヤス以外の女の人にはしないよ。でも、それは嫌だな。龍之介くん、僕のこと訴える？」

千が龍ちゃんに無表情で聞いた。

龍ちゃんにセクハラ多いよね。
他の子にもしてるけど。
自覚あったんだ。

「訴えません。気にしてませんから！」

『気にしなよ･･･』
楽「気にしろよ･･･」

勝負は当然のように千が勝った。
後日、百が、お尻が青くなったと言っていた。
原因は千がキューで沢山つついたからだ。

「モモちゃんのかわいいお尻が･･･」

『自分でかわいいって言うの？』

思わず苦笑いした。

・

ぱんだなめこ村のパーク内の設備確認の為の見学で３人で観覧車乗った時は千が煩かった。

「キスしないの？そろそろ、てっぺんだよ。」

『しません！』

「２人っきりだから意味があるの！ユキ、何で乗ってきたの！？」

「え？･･････だって１人は寂しいじゃない。」

「･･･っユキ！ごめんね！モモちゃんが悪かった！大好きだよ！」

何か抱き合い始めた。
･･･すんごい揺れるんですけど。

ラブラブを目の当たりにされながら観覧車を降りた。