笑顔のキミが好き【百】 14 (ページ3)

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Twelve　Fantasia　Tour　⑥ー2 ページ3

「OH！ワタシ知ってます！もう公開してますね。一緒に行きませんか？」

『あ、いいね。行く？声優さんが好きなの！』

「OH･･･キャラではなく声ですか･･･」

『キャラも好きだよ？すっごい格好いいもんね。』

「ちょっと！？堂々と浮気宣言しないで！？」

『え？キャラに？』

「ちっがう！映画デート！」

『えー？行っちゃダメなの？デートじゃないよ？』

「NO！デートです！ミスターモモ、男の嫉妬は醜いですよ？心は広く！」

『え？デートなの？』
「いいの！嫉妬していいって最初に言ってたから！」

いや、言ったけど。
ああ、でも･･･

『これ位の嫉妬なら可愛いもんだよね。』

前世の旦那さんへの嫉妬は、どれよりも物凄くて思わず怒鳴っちゃったから。
百が「え？可愛い？」と目を丸くした。

『ナギ、百も一緒でいい？』

「OKですよ。ワタシはお邪魔じゃありませんか？」

『百、邪魔じゃないよね？』

ニコッと笑うと、百は嬉しそうにウインクして言った。

「勿論！３人で楽しもう！」

千が小さく息を吐いて、ホッとしたように笑った。
いつの間にかTRIGGERはどこかへ行って戻ってきていた。

「お店の方がいらっしゃいました。待ってますので着付けに行って来て下さい。」

着付けをされて行くと茶室に通された。

「わぁ！お姉ちゃん、流石ヤスさんです！」

『つむちゃん、言い方･･･。』

「ふふ、ヤスさん、綺麗ですよ。」

わ、天に誉められた！

『天も格好いいよ。』

「ヤス！オレは？」

『うん、格好いいよ。』

「ありがとう！着物に着替えると、やっぱり気分上がるねー！」

「僕は？」

『さ、待たせるのも何なので座ろうね。』

「え？僕は？」

「千さんも素敵でらっしゃいますよ！」

「マネ子ちゃん･･･ありがとう。」

がっくんと百の間に座る。
お茶のマナーを天が所々で説明してる。

『偉いね。ちゃんと勉強してるんだ。』

「常識の範囲内だよ。ヤスさんも出来てるでしょう。」

見てると、百も千もマナーがちゃんとしてる。
こういう些細なことが嬉しい。

ナギが正座を少し崩した。
痺れているらしい。
龍ちゃんも辛そう。

千が笑いながらナギの足裏を指で触った。

「NO！！ドントタッチミー！足を針で刺されているようです！」

楽「むごい･･･」

「『え？あそこでしないとか、ないでしょ？』」

百とハモった。

「Re:valeって全員Ｓ･･･。」

天がポツリと呟く。
そうして京都観光は終わった。