笑顔のキミが好き【百】 14 (ページ20)

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お互いの報告ページ20

ももりんとアイスティーが入ったコップをテーブルに置いて、それぞれ飲みながら、万が調べてくれていた事を話した。

「へぇ･･･魂の成長。オレと付き合った時かー･･･あの時のA、めっちゃ頑固だったもんね。どうすれば納得して付き合ってくれるのか、結構考えた。ユキばっかり気にするし。」

『･･･すみませんね。』

もう、それしか言えない。

「理由が分かった今となっちゃ分からなくもないけどさ、明らかに前世のオレもノーマルでしょ。」

『ええ、そうでしょうね。』

紡、口説きそうな時あったし(万が止めたけど。万、偉いわ！)、ボインがいいとか言うし。
可愛い子が好みって言うし。

【･･････まさかね？つむちゃん口説きそうな時、ないよね？私と付き合ってるし。】

百をジッと見て言った。

『つむちゃん、可愛いよね。』

「･･･ん？何でマネ子ちゃん？･･･うーん。まぁそうかも？楽が押してるらしいね！･･･っと、言って良かったか？」

慌てたように口を押さえる百。
思わず笑った。

『あはは。私が溺愛してるから？記憶もあるんだし知ってるよ。がっくん、頑張ってるよね。』

食事にお誘い。
寒そうな紡に上着着せたり。
決して無理矢理なにかする事はなく。

『陸にも頑張って欲しいな。万もなー･･･』

「ん？バンさん？･･･え？マネ子ちゃんが好きなの！？」

『えー･･･どうなんだろ？言わないから分からないけど。』

「えー！？･･････ダメ。オレ、もう普通に話せない！めっちゃ敬語で話さないと！」

『逆に嫌がられるよ･･･』

「ええ！？」

百が頭を抱えてテンパってる姿が面白くて笑った。
この分じゃ大丈夫そうかな？

「あーでも、オレが何とかしたかったなー･･･」

『え？』

「ああ、いやいや。･･････バンさんの方がだいぶ前に知ってたから仕方ないんだけどさ。他にも記憶ある人がいるかもとか思わなかった。Aの役に立ちたかった。」

【百･･････。】

そっと寄り添う。

『百は、一緒にいてくれるだけで、大分助かってるよ。』

百と目が合う。

「でもそれだけじゃ嫌だ。」

『私の精神安定剤だよ？凄くない？』

百が驚いたように目を丸くしてる。
かわいいなぁ。

とか思ってたら百が微笑んだ。

「オレの精神安定剤も、Aだよ。」

『えー？結構不安定だと思うけど。』

「じゃあ癒やし！了さん家行ったら、Aに会いたくなる。」

え？
･･････そんな事、初めて知った。