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74 〜大和side〜 ページ3

『いつでも格好いいのは百じゃない?愛されイケメン。千が言ったでしょ?』

思わず笑いが止まって頬が引きつる。
百さんの顔色が赤くなったり青くなったり、ワタワタしてるけど、それどころじゃない。

【ホントにこいつは百さんが好きだな・・・。】

良い人なのはよく分かるけど。
俺の彼女の自覚あんのか?

・・・・・・しかも、今日言わなくても。

【忘れてんのかな・・・?】

「ええっ!?モモちゃん、最近Aのデレが多すぎてテレちゃ・・・は!ユキ!泣かないで!」

「いいんだよ、モモ。僕にはモモがいるから・・・。」

「えっ!?モ、モモちゃんにもユキがいるから・・・Aには大和がいるし・・・うっ・・・泣ける!」

『夫婦漫才するか二股漫才するか、どっちかにして。』

「何!二股漫才って!ひどい!」

二股漫才・・・・・・まあ、言い得て妙かも。

苦笑いしてると、リクがお酌してくれると言ったのに、Aがリクからビールを受け取ってお酌してくれた。

「そっか!大和さんもお姉ちゃんがいいもんね!」

「あー・・・まぁな。リクもジュース、マネージャーについで貰えよ。」

「えぇ!?いいよオレは!」

おーおー、顔赤くしちゃって。
ウブだねぇ。

「・・・珍しいな。お酌とかしねぇのに。」

リクが行った後、Aに聞く。

本当に珍しい。
お酌してと言うとしてくれるけど、進んでしてくれる事はない。

Aは苦笑いしながら答えた。

『今日は特別。』

「え。」

【あれ?今日は何の日か覚えてんのかな?・・・でも照れた様子もない。】

「あのさ・・・A、今日、何の日か知ってる?」

『え?・・・・・・・・・昨日なら知ってるよ。』

ん?
昨日?

Aを見ると顔が赤い。

・・・・・・そうか。
泊まった日は昨日が一周年か。
一緒に朝を迎えた方だと勝手に思ってた。

「・・・悪い。今日より昨日が大事だよな。」

『いや、大事って言われても・・・恥ずかしいだけだし、別に良いよ。』

「・・・今日、終わったら家に行って良い?」

聞いてからAを見ると、何故か目を見開いている。

驚くような事じゃないよな?
・・・あれ?ダメ?

「あ・・・結構ご無沙汰だし・・・」

なけなしの勇気を振り絞って言った。
Aは溜め息をつく。

『ヤマさんが酔わなかったらね?』

【ああ、そりゃそうか・・・】

まるで酔うことを予告されてるかの様な態度だけど。

とりあえずサプライズは済んだし、後は酔わないようにしますか。

75→←73 〜大和side〜



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作者名:miz | 作成日時:2019年4月28日 22時

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