取り乱させる計画 ページ41
こけら落としの中日、IDOLiSH7のステージが終わって楽屋へ行くと、和泉両親がいた。
「Aちゃん久しぶり！」
和泉ママにギュッと抱きつかれる。
『お久しぶりです！』
「もー、辞めちゃってから全然手伝いに来てくれないんだから･･･。」
『ごめんなさい、お休みが少なくて。』
和泉ママはひとしきり、私が出てたドラマの感想を言った。
「あとこれ！ご注文の品物です！」
紙袋を受け取る。
中身を確認して、料金を払った。
「そんなに高いもんなのか？」
みっちゃんがのぞき込もうとすると、和泉ママに止められた。
「ダメよ。これは、Aちゃんが大事な人にあげるんだから。大事な人が一番に見ないと。･･･そうでしょ？」
私は笑って頷いた。
『やっぱり意味、分かりますよね。』
「そりゃあ中途半端な数だもの。あと３つは自分で作るの？」
『はい。そして明日渡します。』
「頑張って。伝わるといいわね、Aちゃんの気持ち。」
『･･････はい。』
きっと伝わると思っている。
だって、ずっとこうやって、百は伝えてくれた。
伝わらなくても、明日には歌える。
記憶通りになってしまったけど、大丈夫だ。
･･････そう思っていた。
・
こけら落とし最終日。
心配する千に、百は新しい相方探しやら脅迫状の事を言った。
「なんかあったら、絶対に守るから。ユキさんや･･･ヤスの盾になります。」
「･･････止めてくれ。」
『･･････怒るよ？』
知っていても、聞きたくない。
思わず拳に力が入った。
「ヤスとは付き合っていく。大事にする。でも、ユキさんと一緒に歌えて、ヤスの演奏で歌えて、しぬほどハッピーでした。」
「止めろ、モモ！」
『ふざけないで！！』
『大事にするって言うなら、そんな事言わないでよ！！』
涙がこぼれた。
『･･････っ。』
「ヤス･･･！」
走って行く私を、百が追いかけてくる。
千は来ない。
角を曲がって止まった。
「ヤス･･･ごめん。でもオレ･･････」
振り返って、笑う。
百は眉間にしわ寄せて言った。
「･･････何で笑ってるの？」
『がっくん、説明よろしく。』
言うと、反対側の方から、がっくんが来た。
「楽･･････？」
「ヤスが説明すりゃ良いじゃないすか。」
『私、メイク直さないとね〜。』
言って手鏡を見ながらメイクをした。
がっくんが百に計画を話した。
「･･････え？ヤス、泣いたの演技だったの？」
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
