存在する意味 ページ19
今日は忙しい日。
ヤスのCM撮影が終わって“A”のドラマ収録の帰りに、小鳥遊事務所へ寄った。
おかりんに事務所の近くで降ろしてもらう。
「明日は9時迎えですよ。」
『ありがとう。おやすみ、おかりん。』
「おやすみなさい。夜遅いのでお気をつけて。」
事務所に着いてインターホンを押すと紡が出てきた。
『つむちゃん！こんな時間まで仕事してるの！？』
「お姉ちゃんこそ、こんな遅くにどうしたの？」
夜9時。
『ちょっと万と話をしに。いる？』
「万理さんなら仕事中･････」
『なら良かった。お邪魔するね。』
そう言って入る。
慌てて紡がついてきた。
「紡さん、誰だっ･･････げ。」
「大神さん、お姉ちゃんです。」
『げ。って失礼ね、げ。って。』
がっくんにも言われたな。
え？私嫌われてるの？
「お前、来る時くらい連絡しろよ。」
『すみませんね、Re:valeに似たんですかね。』
「･･････それ、ノーコメントでいいか？」
万が紡を見る。
つまり言いたかった事は、Re:vale本人だろとか、千に似たんだろとか、そういう事かな？
いや、予告なし訪問は本当に百も千もあるんだけど。てか、百の率がすんごい高いけど。
『言いたいことは何となく分かった。それならこの差し入れは、つむちゃんにあげよう！』
そう言って、コンビニで買ってきた物をテーブルに乗せた。
大体、万が好きそうな物をチョイスしたつもりだ。
ウッと小さい声が聞こえたけど、知らん。←
「いいの？もう私帰るよ？」
『いいよ〜。おじさんも帰るのかな？』
ずっと黙ってお茶を飲んでいたおじさんに視線をやると、きなこを撫でながら、そうだねと言って笑った。
万がため息をついて言った。
「俺もそろそろ帰るぞ。･････････社長、お送りしますよ。」
私や千に対する表情と声色と、他の人への表情と声色の差について、誰か教えて。
『万に話があったんだけど。』
真面目に返すと、万と目が合った。
「分かった。一緒に乗って行く？俺の家でいい？」
「･･････万理くん？女の子を、こんな時間に男の家に誘うってどうなの？」
おじさんが笑顔で発した言葉に、万がザッと青ざめた。
「あ、じゃあ、差し入れ頂いて、ここで話した後で、Aを送ります。」
万が冷や汗をかきながら、ゆっくり言うと、おじさんはニッコリ笑って、うん、それがいいねと言った。
『信用がた落ちだね。』
「誰のせいだ。誰の。」
２人を見送った後で言い合った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
