眼鏡の子 〜百side〜 ページ35
本番収録後、Aが着替えている間に、ユキがIDOLiSH7の大和に話しかけてるのが見えた。
Aといいユキといい、よっぽどお気に入りの子なんだろうな。
･･････Aとだいぶ仲がいいのは妬けるけど。
「あの眼鏡の子が例の？」
「そう。大っきくなったな。初めて会った時は学生服だったのに。」
「おお。ブレザー？」
「学ラン学ラン。･･････人間不信の塊で、芸能人は虫以下って目をしてた。」
『私にも最初そうだったよ。』
急に後ろから肩に手を置かれて振り返る。
想像していなかった距離の近さにちょっとドキッとした。
「僕より先に会ったよね。志津雄さんに頼まれて話し相手になったでしょ。」
『うん。自己紹介しても名乗ってくれないし、まあ放っておけばいいかと思って部屋を物色してた。』
「クク･･･楽しかった？」
『うん。本もDVDもいっぱいあって話しなくても楽しかったから、いいかと思って。』
３人で楽屋に戻りながら２人の話を聞いていた。
「ヤスは人の部屋に初めて入る時、すっごい嬉しそうにするよね。ユキの家なんて特にそうだった。」
『うん。人の部屋見るのすごく好き。』
「へぇ。僕いなかったから見てないけど、そんなに嬉しそうだったの？」
「うん、めっちゃキラキラしてて、メイク崩れた位！」
想像したのか、ユキが吹いた。
楽屋で荷物を持って帰り支度をした。
「ヤスは夜仕事だから事務所でいい？モモは飲み会でしょう。送るよ。」
『やった！ありがとう！』
「オレも！？いいの！？ありがとうユキ！超イケメン！」
浮かれると、知ってると言って微笑まれる。
嬉しくなって、ユキとAと手を繋いだ。
「でもよく大和くん、Aと話すようになったね。僕が初めて会った時には、我が物顔でAの手を引いてたよ。」
【我が物顔･･････】
車の中で話が戻ると、後部座席でAと手を繋いでたオレの手に無意識に力が入る。
『物色してたら、あっちから話しかけてきて、本の話になってからかな。名前呼ばれるまで私が無視してたから珍しかったんじゃないの？』
そう言って、Aは手に力を込めてくれた。
心が温かくなって、Aを見ると微笑んでくれた。
顔はAじゃなくても、ヤスの向こうにある表情を知っているから。
「Aはさ、IDOLiSH7皆と仲良いでしょ？大和に三月、陸に一織。」
『マネージャーのつむちゃんもね。溺愛してるから、私。』
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ミズ ミズ(プロフ) - 璃堵さん» いつも読んで頂いてありがとうございます！＆教えてくれてありがとうございます！直しちゃいました。すごく今更ですが（汗） (2020年7月20日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
璃堵(プロフ) - ストーリーにちゃんとハマってて、めっちゃ面白くて、めっちゃ好きです！！最後の話のがっくんが天にぃに九条紹介しろって言ってるところらへんで、ブラホワがフラホワになってました。揚げ足取ってごめんなさいm(__)m (2020年7月19日 23時) (レス) id: 252f69f9ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年3月27日 7時
