万と天への協力要請 2 ページ3
IDOLiSH7がデビューをテレビで発表した日は、百の家にいた。
「この子達か！生で見てみたいなぁ。･･････A？」
百が笑顔なのに私は笑えなくて、泣いていた。
百はなにも聞かずに、抱きしめて、背中をさすってくれた。
悔しくて悲しいのは、私じゃない。
IDOLiSH７であり、TRIGGERであり、ナギであり、両事務所だ。
それでも、その気持ちを思うと辛くて、どうしようもなかった。
これ以上、どうすれば良かったんだろう。
百は私がTRIGGERやIDOLiSH7の何かを気にしているのには気づいているだろう。
だからきっと、天と私がここで２人で話しているのを気にしながら、何も言ってこないし介入してこない。
「Aさん、ボク以外に感づいている人がいると思う？」
『小鳥遊事務所は犯人は分かってない。百は･･･どうだろ？がっくんパパは分かってたら止めるでしょ？･･･天は、がっくんと龍ちゃんが大事だから言えなかった？』
言って微笑む。
天は恥ずかしそうにして言う。
「別に。Aさんのラビチャだけじゃ確証もないからね。でも新曲聴いた時に、ちゃんと日向さんには自分で作ったか聞いたよ。」
『本当のことを言うわけないでしょ？』
「･･･そうだね。でもボクが迷ったせいで、Aさんや陸たちを苦しめた。」
びっくりして慌てた。
そういう風に捉えられたら困る！
『天は悪くない。TRIGGERだって被害者だよ。私だって天に苦しんで欲しくない。止められたらと思っただけ。発表した後なんだから、先に進むしかないの。･･････きっと本当の笑顔で歌える日がくるよ。』
「･･･ありがとう。」
天と笑いあった。
来年の夏の島音楽祭。
それまでずっと、くすぶっている想いだろう。
「Aさん、宝物って、今も変わらないですか？」
『宝物？』
見ると、困ったように笑っている天。
「treasure you･･･」
『ああ･･･それか。･･････うん、変わらない。天も見つけたでしょ？』
言って、がっくんと龍ちゃんを見る。
２人共、楽しそうにお酒を飲んでいる。
百と目が合って、微笑まれた。
【また龍ちゃんに飲ませて･･････】
呆れながら天に視線を移す。
「そうですね･･･でも前から変わらない宝物もありますよ。」
『りっくんの事？』
とっさに言うと、怒ったように、違いますと言われた。
「大体あの子は･･･」
陸への愚痴が始まった。
いらんスイッチ押したなと思いながら、ずっと笑って聞いていた。
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ミズ ミズ(プロフ) - 璃堵さん» いつも読んで頂いてありがとうございます！＆教えてくれてありがとうございます！直しちゃいました。すごく今更ですが（汗） (2020年7月20日 1時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
璃堵(プロフ) - ストーリーにちゃんとハマってて、めっちゃ面白くて、めっちゃ好きです！！最後の話のがっくんが天にぃに九条紹介しろって言ってるところらへんで、ブラホワがフラホワになってました。揚げ足取ってごめんなさいm(__)m (2020年7月19日 23時) (レス) id: 252f69f9ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年3月27日 7時
