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ユンギさんは
"「このままじゃ埒が明かねー」"
とかなんとか言って
仕方なさそうにざっくりと
これまでのことをかいつまんでテヒョンさんに話をきかせた。
すると、テヒョンさんは
「ふーん」って
「で、これって今何待ちなわけ？」って
興味があるのかないのか
キョトンとした顔で
ユンギさんと私の顔を交互に見ては
不思議そうにこちらを窺う。
「お前、俺のはなし理解してんの？」
ちょっと心配そうにする、ユンギさん。
「要するに〜、Aちゃんにはなんにも非がないのにクビにされそうって、そういうことでしょ？」
あ、ちゃんと理解してた。
って、失礼か。
「だったら簡単なはなしじゃない？」
……簡単って、
「どこが簡単なんだよ、」
「今んとこ辞めて、こっちで働けばよくない？」
こっち？
こっちって、どっち？
「だって誤解が解けて戻れたとしてもまた何されるか分かんないし、イさんのせいでこうなったのならこっちで責任取って面倒みてあげればいいじゃん」
「お前なぁー、」
「そもそもイさんがココにAちゃん連れて来ちゃったからこんなことになったんでしょ？」
「ま、まぁ…」
「じゃ、それくらいしてあげてもいいんじゃない？」
「んな簡単にいくかよ、」
「なんで？そんなのユンギヒョンがちょっと口利きすれば楽勝なはなしじゃん 」
「って、なんで俺なんだよ！」
そんな押しつけるような言い方…
て、いうか
二人ともケンカしてる？
でもテヒョンさんは笑ってるし
ユンギさんは頭抱えちゃってるし
とんとん拍子っていうか
ずいぶとえらい方向に話が進んでる気もするんだけど
会話に全然ついていけない上に
アイドル二人に挟まれてる私は
どうしたらいいの……？
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作者名：はな x他1人 | 作成日時：2019年11月19日 19時
