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『んで、ここはX=12になるの。ここまで大丈夫？』
「あ、はい。」
絵馬ユズル。14年間生きてきて、多分初めて全く知らない人に数学を教わっている。
いや、俺は知ってるんだけど、ログ見た程度というか、技術とか実力を知ってるだけで、その人がどんな人かは知らないという話
あとはまぁ、半年に一回行われるトリオン検査の担当がA級0位部隊に代わり、緑川曰くいい先輩だったなんだって言う話を聞いたり、カゲ先輩の学校の後輩だってことくらい。
テストも近くて、テラスで勉強をしていたとき、
『およよよよ。もしやもしや中学生ボーダー1の実力と技術を持つという絵馬ユズルくん？』
という謎の前置きで話しかけられ、
『あー、ここ間違えてる。惜しいなぁ、んーとね、ここのXは…』
という流れで数学を教わっているという。
しかも意外とわかりやすい
『ここの式のXに、今だした12を代入してBを求める。さっきの問題と出題の仕方が違うだけだから、焦らず丁寧にやっていこ。間違えても大丈夫だよ』
隣にすわってあったかそうなコーヒーを口に含んだ白衣姿の竹島A
『うん。出来てる。じゃぁ、jeはいまから逃走するので。誰かにjeの居場所聞かれても教えちゃ駄目だからね〜。あ、このショートケーキあげる。ご褒美ね。それじゃ』
「あ、待って」
白衣をなびかせ立ち上がる彼女を引き止める。
『？』
「ありがとう、教えてくれて。」
『……いーえ。数学ならいつでも教えてあげるからね。バイ』
表情がピクリとも動かず、駆け足でテラスを出ていく彼女
席には、空になったコーヒーカップとまだ食べられていないショートケーキ。
そして彼女のシャーペンが残っていた。
「あれ？ユズル？」
と、同時に、多くの高校生隊員がテラスに入ってくる。その中に居た自隊のカゲとゾエが絵馬の存在に気づく
「どうしたの？皆してこんなところで」
「ユズルユズルー！ジェ先輩見てない？」
ゾエの後ろからひょっこり顔をだした生駒隊唯一の三門市出身者、南沢海が話しかける
“誰かにjeの居場所づくり聞かれても教えちゃ駄目だからね。”
「見てないよ、なんで？」
出水先輩曰く、ランク戦の申し出をするために本人を追ってるらしい。流石、風間隊を全滅させただけある
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莱歌（らいか）(プロフ) - もみじさんさん» わわっ！有難う御座います！！！嬉しい限りです！頑張ります！ (2021年11月11日 19時) (
レス) id: d8fe893aaf (このIDを非表示/違反報告)
もみじさん - 面白いぃぃぃ！！！神すぎるぅぅ！更新頑張って下さい！ (2021年11月10日 20時) (レス) id: 8f531be5b9 (このIDを非表示/違反報告)
莱歌（らいか）(プロフ) - Riさん» わー！ゴメンナサイ！有難う御座います！がんばります！ (2021年10月17日 19時) (レス) id: d8fe893aaf (このIDを非表示/違反報告)
Ri - 続き気になる〜〜〜！！ (2021年10月17日 11時) (レス) @page21 id: cdf713c673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莱歌（らいか） | 作成日時：2021年9月13日 12時
