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24話「盗み聞き」 ページ25

水 「A、お昼行こー」


「うん!」




席を立ち、中庭に向かう。最近の中庭は花壇がきれいで、お気に入りの場所だった。


中庭のベンチに座って、お弁当を開く。




「あ、水城今日ハンバーグ?美味しそうだね」


水 「そういうAはから揚げじゃん!いいなぁー、一個交換して!」


「もちろん」




嬉しそうにから揚げを口に放り込む水城。こっちまで頬が緩んでくる。




「そんなに美味しい?」


水 「んまい!!Aん家のから揚げ大好きなんだよね・・・って、ん?あれ、あそこにいんの、唯人じゃね?」


「え?」




水城の視線の先をたどると、確かに木の間に唯人らしき後ろ姿が見えた。




水 「あいつ、こんなとこで何やっt 「「好きです!!」」 ・・・ぅお」




水城が女を捨てたような声を出したが、無理もない。

唯人がしょっちゅう告白されているのは知っていても、実際に目の当たりにしたのは初めてだった。





「ねえ、水城。離れた方が・・・水城?」



水 「・・・っん?っああ、ごめんごめん、なんでもない。大丈夫じゃない?木で視界遮られてるし」



「うん・・・そうだね」


水 「そうそう」



一人でうなずきながら、水城は口にどんどんおかずを放り込んでいく。


水城、何か変・・・?どうかしたのかな。



水城の顔をのぞき込もうとして、腰を上げた時。





唯 「あれ、ふたりとも。こんなところで食べてたの?」



「わっ、唯人。・・・女の子は?」




さっきまで一緒にいたはずなのに、姿が見えない。きょろきょろしていると、唯人が困ったような笑顔を浮かべた。




唯 「見てたの?もう、仕方ないなぁふたりは」


「偶然だもん。ね、水城」


水 「・・・え?あ、うん。そーだよ」




そういって、水城が今度はおにぎりにかぶりつく。どこかぼーっとしているようだった。





「・・・断ったの?」


唯 「うん。まあ」


「もったいない。唯人って、だれとも付き合わないよね。好きな人とかいるの?」


唯 「・・・」




返事が返ってこない。照れてるとか?




唯 「いるよ」




その言葉に、水城の肩がびくっと揺れた気がした。




「え、だれ?」




唯 「・・・内緒。






教えたら、意味なくなっちゃうしね」

25話「驚きの告白」→←23話「昔々」



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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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あかり(プロフ) - ISLAYさん» ありがとうございます!!そうなんですよー!主人公よりかわいくあれ!と思って書いております←(^^ゞ (2018年11月26日 18時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
ISLAY - 諏訪くんって、可愛いですよね。  (2018年11月26日 9時) (レス) id: a0fdea4e50 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます^^イラスト集が完結した分、こちらの更新が亀にならないよう気をつけていく所存です!← (2018年11月24日 14時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - とっても面白いです!!イラストが完結してしまったのは寂しいですが、小説も応援しております!!∩^ω^∩ (2018年11月24日 10時) (レス) id: 117c5ce46f (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - かぐやさん» ありがとうございます!!諏訪くん私も好きなんですよ~。ちょっと、いやかなり私の好みが組み込まれてます笑 (2018年10月28日 21時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかり | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年9月11日 22時

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