# 【君は僕の】 ページ2
どーもです！
今回は少し趣向を変えまして､吉村家と吉村家を取り巻くみんなの､前世を描いてみました！
+++++ 現世
貴方side
｢うー疲れたーー｣
部活を終え､バス停に着く｡
｢げっ､次のバスまで３０分！？なが･･･っ｣
部活の疲れか､だんだん瞼が重くなってくる｡
｢･･･ま､いいか･･･｣
諦め､目を閉じた｡
+++++ 前世
｢･･･ん･･･あれ､ここどこ？｣
さっきまでバス停にいたはず｡
なにこの時代劇のセットみたいなところ｡
人いっぱいいるし｡
─ ｢お客さん､どうだい､いい櫛置いてるよ｣
─ ｢ほれほれ､江戸で一番の団子だよ！食ってけィ！｣
･･･え､ど？
マジか｡
まあ､夢なんだろうからいいんだけど･･･
ってかなにこの下駄｡歩きづらっ､て､わ､
？ ｢･･･おっと｡大丈夫かな？｣
ガシッと腕をつかまれた｡
なんだこのイケボ！でもどこかで聞いたことがあるような･･･
｢五樹さん！｣
五 ｢？いつき？惜しいけれど､僕の名前は五兎だよ｣
｢いっ､と？｣
五 ｢そう｡よろしくね｡君は？｣
｢えっと･･･｣
夢だし本名でいいか｡
｢A､です｣
五 ｢かわいい名だね｡ねえ､よかったら､僕とどこか行かないかい？江戸は詳しいんだ｣
｢え､えっと･･･｣
これ頷いていいもんなのかな？
一人困惑していると､
？ ｢五兎様！｣
現代版五樹兄の後ろから､現代版千尋が！
五 ｢千寿｡どうかしたのかい？｣
千 ｢どうかしたのかい､ではございません！そうご勝手に行動なされては困ります！あなたは江戸の治安を守るお立場なのですよ､それを､｣
五 ｢あーもうよい､もうよい｡五月蝿いのは嫌いでね｣
千 ｢〜〜〜っ｣
あーなるほど､この時代の千尋は､五樹さんに仕える立場なんだ｡
ごふ･･･っ､本人には悪いけど超面白い｡
千 ｢！？･･･っ貴様､何やつ！！｣
いや､さっきからずっといましたけど｡
五 ｢やめないか､千寿｡この子は僕の嫁となる子だぞ｣
誰が言ったぁあぁああ！
｢よ､嫁になんてなりません！｣
千 ｢貴様っ､五兎様に向かってなんと無礼な！このお方を誰と心得る！｣
私の兄さんっしょ｡あれ､違うの？
千 ｢なんだその顔は！間抜け面だな､ﾌｯ｣
今鼻で笑ったな､てめー！
千 ｢無知な貴様に教えてやろう､このお方はな､江戸の治安を守る水無月家の当主､水無月五兎様であられるぞ！｣
･･･誰？
.
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