60 ページ9
チャンミンさんの長ーい足に置いて行かれないよう
小走りで付いていく。
そうしてるうちに
あれあれ？もしやこれは？と期待で胸が膨らんでくる。
この展開は映画やドラマでよくあるシーンじゃない？！
行き先は誰もいない会議室？
非常階段？
それとも屋上ですか？！
それなのに
チャンミンさんが選んだのは、階下にある休憩所．．．
新しいとこが出来て以来、ここは人気も少なく年配のオジサマ達がちらほらと居るだけで、照明も古く薄暗い。
確かに私達に興味の目を向ける人はいないけど．．．。
古びた背もたれのないソファーに言われるまま座ると、チャンミンさんは自販機に向かい、カップを２つ手にして戻ってきた。
１.５人分の間を空けて腰を下ろしたチャンミンさんからはコーヒーのいい香り。
私は．．．お子様扱いなんでしょうか？
なぜかミルクティー。
「ありがとうございます．．．」
「それ、好きだったよね？」
チャンミンさんが気まずそうに前を向いたまま言った。
はて、そんな事を言ったかな？
．．．うん．．．誰かと間違えられてる．．．。
だけどせっかくのご好意
「大好きです」
否定するのはもったいない。
ここに来ることになった原因は一旦横に置いて
チャンミンさんからもらった、あったかいミルクティーを大切に大切に味わうことにした。
あ〜
特別な味がします。
緊張も和らいでくる。
２人きりになれる場所じゃなくても、他の子と勘違いされていても構いません。
私にはすっごくスペシャルな出来事だから
今日からミルクティーが大好きになりました。
とにかくチャンミンさんが私のことを考えてくれただけで嬉しくて
キラッキラした目で思慮深い端正な横顔をロックオン。
チャンミンさんはそんな気配を感じてか
チラリと視線だけこちらに向けると目が合った。
だけどすぐにそらされた。
ごめんなさい、空気を読んでいませんでした。
チャンミンさんは私と違ってさっきの気まずさを抱えたままでしたね．．．。
チャンミンさんは手にしたコーヒーに目を落とすと、小さなため息をもらした。
何を考えていますか？
私はどうしたらいいですか？
次の一言をドキドキしながら待っていると
ぽつりとつぶやいた。
「俺、何やってんだろ．．．」
はい？
「呆れるよな．．．？」
同意を求めるような顔で私を見た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 821人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずほ(プロフ) - さやさん» 待てる女(≧▽≦)さやさんありがとうございます！自分で書いたくせに、落ち込んでるヒロインちゃんが不憫で妄想が滞り中です。再開した際にはまたお付き合い下さーい(^^)/ (2018年6月7日 9時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
さや - みずほさん、ゆっくりで大丈夫ですよ。私は待てる女なので、何度も読み返したりしながら、楽しんで待ってます（笑） (2018年6月4日 23時) (レス) id: 286fd6a5af (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - みよこさん» みよこさんありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ただ、ちょっぴり煮詰まってしまい再開は少し先になりそうなんです、ごめんなさい。早くhappyな２人をお届けしたいのですが(^^;) (2018年5月14日 10時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - みずほさん、お話の続きが気になって気になって・・・更新を心待ちにしております(*^-^*) (2018年5月8日 22時) (レス) id: ba2b1a5b8e (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 神鹿さん» 寝れてるけど眠れないwwwツボりました〜(^^)/チャンミンがはっきりしないまま今章満杯になっちゃいました、こんなお話しで大丈夫かな(^-^;。次章も神鹿さんの安眠を妨げる展開にしますね← よろしければお付き合い下さい！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずほ
| 作成日時：2017年7月23日 16時
