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「南さん．．．
心配だから送っていきたい．．．」
チャンミンさんに背を向け
エレベーターのボタンに触れたままの私に向けられたのは
暗く、独り言みたいな呟きだったけど
本当に心配してくれてるのは伝わってくる。
チャンミンさんの優しさは本物だ。
こんなかわいくない態度を取る私を
まだ気遣ってくれようとするんだから。
だけど
「．．．大丈夫です．．．」
「あんなことはもう
誓ってしないから．．．」
チャンミンさんに包まれた感覚を思い出したら
苦しくなる。
「．．．
課長やナミさんが待ってましたよ。
これから打ち合わせがあるんですよね？」
「．．．遅らせてもらえばいい」
「急ぎだって話をしてるのを聞きました。
本当に大丈夫ですから」
チャンミンさんから
色んなものが入り混じったような
ため息がした。
「駅まで
「大丈夫ですから！！」
思わず大きな声が出た。
「．．．あ、
ごめんなさい．．．」
仕事に穴を空けてまでしてもらう事じゃないし
何を考えてるのか分からないチャンミンさんに
これ以上構われても辛いだけだから。
うつむいてぎゅっとスカートを握ると
チャンミンさんはまた韓国語で何か呟いた。
それ、やめて下さい．．．。
チャンミンさんの本音が別にあるみたいで
悲しくなります。
「田宮さんは、まだいる．．．？
呼んで来る．．．」
「カナは残業なので」
「他の人に代わってもらうように言ってくる。
このまま１人で帰せない」
近寄る気配を背中越しに感じたから
身体を引いて身構えた。
「何度も言いましたよね
大丈夫ですって。
これ以上構わないで下さい」
自分の中に
こんな頑ななものがあることを知らなかった。
どうして素直に受け止められないんだろう．．．。
私が特別な存在になれないのは
チャンミンさんのせいじゃないのに．．．。
「私にだってこんな時に頼る相手くらいいますから．．．。
チャンミンさんにそこまで心配してもらう必要ありません」
「そう．．．か．．．
そうだよな．．．。
余計なことだな．．．」
息が詰まる中、
渡すはずだったチョコをただじっと見ていた。
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みずほ(プロフ) - さやさん» 待てる女(≧▽≦)さやさんありがとうございます！自分で書いたくせに、落ち込んでるヒロインちゃんが不憫で妄想が滞り中です。再開した際にはまたお付き合い下さーい(^^)/ (2018年6月7日 9時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
さや - みずほさん、ゆっくりで大丈夫ですよ。私は待てる女なので、何度も読み返したりしながら、楽しんで待ってます（笑） (2018年6月4日 23時) (レス) id: 286fd6a5af (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - みよこさん» みよこさんありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ただ、ちょっぴり煮詰まってしまい再開は少し先になりそうなんです、ごめんなさい。早くhappyな２人をお届けしたいのですが(^^;) (2018年5月14日 10時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - みずほさん、お話の続きが気になって気になって・・・更新を心待ちにしております(*^-^*) (2018年5月8日 22時) (レス) id: ba2b1a5b8e (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 神鹿さん» 寝れてるけど眠れないwwwツボりました〜(^^)/チャンミンがはっきりしないまま今章満杯になっちゃいました、こんなお話しで大丈夫かな(^-^;。次章も神鹿さんの安眠を妨げる展開にしますね← よろしければお付き合い下さい！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずほ
| 作成日時：2017年7月23日 16時
