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青娥はこれらの“桂男”の意味を掛け合わせて、彼に表の字面とは違う言葉を暗喩していた。
ひとつは、“桂男の貴方に会えて光栄です”と、ドストエフスキーの容姿を褒めそやす意味。
同時に、月の肌は青白いこととも掛けて、美男であると褒め称えながらも彼の血色のない青白い肌を気味悪がってもいた。
そして、それに加えて日本の月に対する象徴“死”を彼にあてがい、月の肌のような血色の悪い肌色に、月の象徴である死に最も近い人間という非難もしていた。
日本のイメージを持ってきたのは、彼が捕まる前日本にいたからという彼女なりの温情であった。(客観的な温情という意味になり得るかは物議を醸すが)
だが、この発言をした青娥本人も仙人になるために人の外道を罪悪の意も持たずにこなした人間であり、彼の人道的でない行為を誹ることと共に己のことを棚にあげるという自分への自虐の意味も兼ね備えていた。
最後の意味は、日本の桂男の伝説とドストエフスキーを重ねたもの。
“じっと見つめていたら命を吸い取られる”という桂男の伝説をドストエフスキーの人柄に照らし合わせることで、彼の行為を批判していた。
彼の被害者が、自分の意思で行動していると思っても彼の手によって操られ、そのまま散々利用された挙句手中に飲み込まれ、最終的にはその命を吸われる。
“彼と手を組む(月を見つめる)”と、
“利用されて殺される(命を吸い取られる)”を掛けた皮肉であった。
彼の正体を知っている青娥は、彼の行動や容姿などを匂わせていたが、ドストエフスキーは青娥の正体を知らない。
その故、彼の掛けた意図は彼女の正体を示唆するものであった。
“ぼくもSólのような貴女に会えて感激ですよ。
ぜひ今度不老長寿の秘訣を教えていただきたいところですね、娘々さん”
先ず、この台詞を言う前に、すでに彼は彼女の桂男という言葉の意図を全て汲み取っていた。
その上で、桂男の対となるものとして引き合いに出したのが、“Sól”というロシアを舞台とした北欧神話に伝えられる太陽の女神だ。
読み方は“ソール”であり、大変な美人であったという。
青娥が彼の容姿を絶賛したと共に、彼も青娥の色香漂うその容姿を賞賛したというのが第一なる意味だ。
彼の美学に基づいた、一種の社交辞令のようなものである。
ただ、その言葉がただの口先だけであるとは断言し難いが。
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颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - 四葉のコトリさん» コメありがとうございます！幻想郷vsヨコハマは私の自己満妄想なので、喜んでいただけてとても嬉しいです…。稚拙な素人ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです！！ (2022年1月14日 19時) (
レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
四葉のコトリ(プロフ) - 初コメント失礼します！Pixiv見てたら見つけたので来ました！幻想郷をヨコハマが戦うなんて夢のようです！更新頑張ってください！応援しています！文章とても分かりやすいですね！長文失礼しました。 (2022年1月13日 2時) (レス) @page28 id: 9e21ae10ce (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - ねこルージュさん» おk、すまねえ…。できたら教えてちょ (2021年12月19日 23時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - あ、ビビッドアーミーってやつやってるんだけど、その時の名前がこちらなのでyunanaからこれにかえま〜す (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - ありがとありがと。小説は少々お待ち下さいね〜。ツイステ六章で推しが弱るシーンを本能のままに書きなぐってるとこです…では、かけたら言うわ。 (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯貴@東方＆文スト大好き人間 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時：2021年9月28日 19時
