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ポルトガル “独占” ページ42

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あの人から離れられずに、もう数年

にっこりと微笑みながら、私を見つめる





彼に誘拐されてからもう何年も経ったが、未だに解放されず。
親も心配してないのか、捜索願を出さないという。



……愛されてない、と確信した瞬間であった。
ニュースでは、ごく平凡なものが流れる






私の顔写真なんて、一切出てこないのだ









「なーんや。心配なんか」


「……貴方は、私をどうしたいの」


「どうしたい、ねぇ」









隣国のとある男性を彷彿とさせるようなしゃべり
見た目もどうだ




その彼と私は、友人関係であったが――







「あんな男、どこがええねん」


「俺のほうが、いいと思わへん?」


「……マイペースすぎる貴方に、ついていけないわ」








そう突き放すと、彼は結ってある髪をいじりながら笑う
……そのクセが、怖い



髪をいじるということは、彼が少し苛ついているという証拠。
私が文句を言えば、彼はこうやって髪をいじる訳だが。








「マイペースは変えられへんしなぁ……」


「でもまあ、Aが側にいてくれるだけでええんやわ」









彼には、ついていけない












誘拐してから、もう数年や。
最初は警戒してたものの、俺に心を許してくれるようになった


まあ、あの男には勝てへんけど。
頬杖をつきながら外を眺めていると、マカオがお茶を出してくれる





何でも許してくれるマカオは、口を開く







「彼女を独占しても、心は奪えてませんね」


「……何が言いたいねん」


「……いえ。太陽のようなあの人には、勝てないのだなと思いましてね」








俺はただ、彼女を独占してるだけで満足。
好きという感情もあるが、それ以上に束縛したいという感情が上回っていた





そしたらこの結果だ。
……まあ、いい。









「このまま過ごせば、俺のことを簡単に受け入れる。その日が来るまで、俺は待つんや」


「……貴方のマイペースさは健在ですね」








やっぱり、わかってくれるんやなぁ





あ、この茶葉持って帰ろう。
きっと喜んでくれるはず









「じゃ、俺帰るわ。マカオ、ありがとさん」









俺が幸せなら、何でもいい。









_

マカオさんでした。
親分にならないように気をつけたんですが、どうですかね?大丈夫だと信じたいです

spitzさん、リクエストありがとうございました!([∂]ω[∂])

アルフレッド・F・ジョーンズ “終末”→←マシュー・ウィリアムズ “ストーカー”



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みずあめ@おれんじ(プロフ) - 乃愛さん» 了解いたしました!暫くお待ちください! (2018年5月24日 22時) (レス) id: d953d2290d (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - ルーマニアの依存が見たいです! (2018年4月6日 1時) (レス) id: c742db941e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきね - 書いてくださるヤンデレ全部最高・・・好き・・・ (2017年12月25日 16時) (レス) id: cc7a8516b3 (このIDを非表示/違反報告)
歩癒 - わああ!ありがとうございます!!お兄さんとっても素敵です…♪ (2017年10月7日 23時) (レス) id: 877045ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
みずあめ@おれんじ(プロフ) - 雪瀬璃乃さん» 返信が遅くなってすみません。了解しました!時間が掛かると思いますが、お待ちください! (2017年10月5日 15時) (レス) id: 19cc617ef5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずあめ@おれんじ | 作成日時:2017年6月2日 20時

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