【APH】愛を捨てないで【ヤンデレ】

串ヨグ＋モルドバ　“洗脳” ページ33

＿






「Aおねーちゃん、起きてよぉ」



「……ん……」





小さな少年が、私を揺らす


目を開ければ、にこにこしながら私の名前を呼ぶ







「やっと起きた！ るーまにあおにちゃん！ 起きたよ！」



「え、え、なに？」



「何忘れてるの？ 俺ら一緒に暮らしてたじゃん」








ルーマニア、と呼ばれている彼は私を心配する
隣にいる少年は満面な笑みを浮かべている



……黒髪の彼に至っては、何かに怯えているようだ








「お、おい。やっぱり洗脳なんてやめようぜ……」



「別にいーじゃん。おいらたち、せっかく一緒になれたのに」



「そーだよっ、おいらたちはもう一つなんだー！」








全くもって状況が理解出来ないけれど、これから一緒に暮らす人たちということがわかった
名前的に国だけど。








「これから、よろしくなんだわ」






＊





不自由のない生活


私は一体どんな人だったのか。それすらもわからなくなっている





「どうしたの、おねーちゃん」



「……ううん。何でもないよ」







私がどんな人だったのか。随分前に言っていた洗脳とは、一体何か。
本当のことを聞こうと思ったが、ブルガリアによって遮られた





――お前は、もともとは貧乏人だったんだ。








「……え？」



「だから、瀕死状態だったから助けたんだわ。か、感謝してほしいわ」



「そうそう！ おいら達が助けたんだよ！ ……イギリスが邪魔だったけど」



「苦戦してたもんね〜」









私は、貧乏だったのか。
そしたら、彼らに感謝しなければ。



本当の私を聞こうと思ったけど、これが真実のような気がしてしまう。









「ありがとうね」









本当の真実には永遠にたどり着けない。








＿

三人難しい。病んでない気がしますが、気にしないでください。
洗脳というか、監 禁というか。どちらでも受け取れますね
もう片方のリクは少々お待ちを。

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