【APH】愛を捨てないで【ヤンデレ】

芋兄弟　“調教” ページ20

＿







「おい、俺以外見るんじゃねぇよ」









「……何をよそ見している。こっちを見ろ」









快楽に溺れる日々が続くなか、不思議なことが起きた。


急にドS兄弟が帰ってもいいと言い出すのだ





いや、あんたらが誘拐したんだろ、と心の中で突っ込む
何不自由のない生活を送っていた私にとっては、少し困る発言であった




しかし家に帰れるという嬉しさが溢れだし、荷物をまとめる準備をすることに。









少し狭い部屋に入り、鞄を手に取る
着替えやら色んなものを入れている最中に、気づいてしまう






今更家に帰っても、働いてもとの生活に戻れるのだろうか。

急にいなくなったことで、色んな人に迷惑をかけてしまった。
それは、どう取り返せばいいのだろうか





色んなことがぐるぐると頭を駆け巡り、手を止める









「あっ……どうしたんだろ、わたし……」









震えが止まらなくなり、部屋から飛び出した。
すると、待っていたかのように腕を組んで壁に寄りかかるギルが。


ルートは仕事だったなと思いながら、彼を見つめた









「なァ、気づいちまったよな」






気づきたくなかった







「ギルっ、どうしよッ」







助けを求める相手が、彼らしかいないことを。








＊








「あー、可愛いなァ……ケセセ」




「あッ、ぎるっ」







「兄さんばかり見ないでくれ。俺もいるだろ……」




「はぁっ、るーと……」







ついに墜ちてしまったAは、俺らに溺れてしまった

それでも愛おしいと思ってしまう





甘美な声が、部屋に響く









「俺らのこと、好きだよな？」




「すきっ、すきだから……！」









前までのAはいつしか消え、素直になった


だから、もっと――









「もっと、俺に溺れろ」









「俺に溺れてくれ」









＿
以上、ドS芋兄弟でした。
芋兄弟…？ やべえ、あっち系しか出てこねぇ！ってことでこうなりました。
ギリセーフでしょう。

満月宇宙@ lovelove 嵐( ☆∀☆)さん、リクエストありがとうございました！([∂]ω[∂])

ルチアーノ・ヴァルガス　“相反”→←ライヴィス・ガランテ　“洗脳”

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す