【ヘタリア】ギルベルト・バイルシュミットの正しい愛し方

Alles Gute zum Geburtstag!! ページ20

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今日は俺の誕生日である。
しかし、彼女であるAが、何も言わない






……祝う気もないのだろうか。
俺は不安に駆られた。









「ねえ、今日は何がいいかな」







デートをしているが、彼氏らしいことは何もしていない。
……愛想尽かされたのか？ ……ありえる。






それか、他の男に魅了されたのか？
……そうだよな、俺より格好いいやつはごろごろいるもんな。









「ねえ、聞いてる？ 夕飯、何が良い？」





「あっ、いや、あったけえもんだったら何でも良い」





「あったかいもの、か。シチューなんてどうかな？」









俺はため息をついた。
もし、Aが別れたいって言ったら。





何故か、震えが止まらなかった






＊








飯ができたらしい。
市販のシチューではなく、一から作ったシチュー





口に運んだとき、市販とは何かが違っていた。
が、そんな味のことよりも、Aがもじもじしているんだ。







もし、別れを告げられたら。
俺は、握っていたスプーンを物理的に曲げた









「ちょ、何してるの!?」





「なあ、何か言えよ！ ……他に男でもできたのかよ」









そう言うと、Aは申し訳なさそうに手を握った。









「ごめんね、サプライズしたかったんだけど……これじゃあ誤解されちゃうね」









そう言って、リボンが着けられたプレゼント箱。
メモが貼り付けられてあり、ぎこちない文字でドイツ語が。









「Alles Gute zum Geburtstag...大好きだよ。ずっと」









「...Danke!!! 俺も、ずっと、ずっと……愛してる！！」









俺らは、唇を重ねた。









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ぷーちゃん、遅れてごめんね！
Alles Gute zum Geburtstag!!

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