夏 ページ10
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夏となり、湿気と共に鬱陶しくなる気温。
梅雨を経験し、七月が訪れ、願いが叶うとされている日となる。
お日さま園では子供たちと共に七夕の飾り付けをし、笑い声で溢れていた。
たまたま通りかかったAは、基山たちと話していたら子供達に引きずられ、短冊と黒ペンを握らされ、困惑しながらも子供達と楽しんでいる。
「僕たちより懐いてない? なんか泣けるなぁ」
「男はみんな女子に懐くもんじゃないかな。サッカーができる女子っていうのもあるかもしれないけど」
その光景を眺めていた基山と緑川。
一緒に過ごしている自分たちよりも楽しそうにしている子供達を見ると、ショックを受けたようで乾いた笑いを浮かべる。
「おねえさん、どんなおねがいかくの?」
「え〜、そうだなあ」
弟との距離があっても、下の子の扱いが慣れているA。
子供受けが良さそうな反応をしながら、ペンをクルクルと回す。
「……ちょっと思いつかないからサッカーしようかな」
「ぼくもサッカーする! あっ、ヒロトにーちゃんたちよんでくるね!」
「ありがと〜」
一旦短冊とペンを置き、サッカーボールを蹴り出すと、子供達がわらわらと集まり、Aと子供複数人の戦いをし、呼ばれた基山たちが参戦。
そこから激しい攻防戦が始まり、結局A対基山、涼野対南雲など、総当たり戦が行われ、七夕の雰囲気はすぐに消えた。
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maya(プロフ) - 押し付けがましくない愛されが何ともキュンキュンします!更新待ってますので、応援してます (2021年7月3日 8時) (レス) id: 8486f071d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年1月14日 18時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずあめ@おれんじ | 作成日時:2020年9月27日 19時