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ついに面談の日がやってきた。

部活を途中で抜け、廊下に用意された椅子に座っていると、十分後くらいに母親が隣に座った。

会話はせず、ただただ前の面談が終わるのを待っていた。


少しして、前にやっていた面談が終わり、入れ替わりで教室に入る。
涼しい教室の真ん中に用意された机と椅子に腰を下ろし、軽い雑談をしてから本題へ。


「娘さんの進路なんですけど、」

「先生。私留学します」


進路はどうなっているのかと此方に視線を向けた先生に応えるように言うと、今まで声を出さなかった母がついに口を開いた。


「またそうやって勝手に決めて、少しは話しを通すなりしたらどうなの」

「それには一理あるけど、したところで聞いてないでしょ。興味示さないのそっちじゃん」


教師はまあまあと落ち着かせながら、一応成績の話しをする。


「留学もいいですけど、Aさんは学力もありますし、進学という方向もやはり考えてみては……?」

「サッカー以外やりたいことないので、大丈夫です」


もう迷いのないAは担任を圧倒し、会話を終わらせる。


「……留学するのなら、テレビでAさんの名前を見たいなぁ」

「任せてください。やってやります」


二人の会話についていけない母親は、腕時計を眺めながら時間が経つのを待ち、娘であるAを横目で見る。

彼女が見たAは、自分に向けたことのない笑顔だった。


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maya(プロフ) - 押し付けがましくない愛されが何ともキュンキュンします!更新待ってますので、応援してます (2021年7月3日 8時) (レス) id: 8486f071d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年1月14日 18時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずあめ@おれんじ | 作成日時:2020年9月27日 19時

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