→ ページ13
＿
留学と決めた日からは、練習に身が入るようになったA。
それを見ていた練習を終えた男子サッカー部の一部は、何かいいことがあったのだろうと察し、眺めていた。
休憩に入ったタイミングで風丸が話しかける。
「A。今日はテンション高いな」
「はは、そうかな」
「ああ。なんかこう、断ち切ったって感じが凄いする」
Aは、よく見てるなあと改めて自分たちの関係に気付き、素直に答える。
「私、留学するんだ」
「……は？ 留学？」
「そう。やっぱり、世界で戦いたいの」
突然吹っ切れたAの様子に驚ながら、円堂たちに伝える風丸。
円堂は応援するぜと太陽のように笑い、豪炎寺は心配そうにAの顔を見た。
「……親御さんは」
「まだ言ってない。明後日に面談があるから、そのときに言う」
唐突に伝えたら余計に親子関係に亀裂が入るのでは？ と考えた風丸と豪炎寺であったが、既に入っていたかと気付き、大きく息を吐いた。
「……私が家にいてもいなくても、正直変わらないし」
歳が離れた弟優先だし、私がいない方がいいでしょ。と淡々と告げる姿を見た円堂は、思ったことを呟く。
「そうか？ まだ弟ちっさいんだろ？ 弟からしてみれば変わるんじゃね？」
「あー……、簡潔に伝えて納得したら出ようかな」
少しだけ同情したのか、黙って出ようとしていた考えを改めて直し、理由は説明してから出ることに。
「……言いたいことがあるし、丁度いいね」
言いたいこととは、一体何だろうか。
疑問を浮かべた男たちを置いて、Aは練習に戻っていった。
＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
maya(プロフ) - 押し付けがましくない愛されが何ともキュンキュンします！更新待ってますので、応援してます (2021年7月3日 8時) (
レス) id: 8486f071d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年1月14日 18時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずあめ＠おれんじ
| 作成日時：2020年9月27日 19時
