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七夕が終わったと思ったらすぐに夏休みに突入。
長期休みということで、浮かれる生徒が多い中、Aはぼうっと考えていた。
練習に身が入っていないようで、後輩たちもどうしたのだろうかと首を傾げるが、気にしないでと言われた瞬間、切り替える。
本人は切り替えられていないようだが、
「……面談、来週か」
ついに母親は重い腰をあげ、面談に行くと言われ、Aはどうすればいいかわからずにいた。
どうせ今回も断られる、そう思っていた彼女は予想外の答えが返ってきて困惑し、それがずっと心に残っているようだ。
「……早いうちに結論を出さないと」
進学か、留学か。
どちらにせよ、親は興味を持たないだろう。
そんなことを思い、転がっていたボールを蹴りだした。
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「……え？ 不動は留学するの？」
練習を終えたAのスマホには不在着信が。
相手は不動からで、着替えが終わって掛け直すと、今後のことを突然知らされた。
『そっちはどうなんだよ。そろそろ決めておかねえと面倒だぜ』
「まあ、そうだけどさ。迷ってて」
『まだ悩んでんの？ 優柔不断だなァ』
「……ほんと、どうしようかなあ」
部室のロッカーに貼り付けてある中学の写真を眺めながら、深いため息をつくA。
それを聞いた不動は、どうしたものかと頭を悩ませ、どう返ってくるかと静かに待った。
「……私も、留学しようかな」
パタンとロッカーの扉を閉め、不動に今の想いを伝える。
「日本が好きだけど、やっぱり世界と戦いたいなあって……。まだ、ってかずっと引きずってるんだよね」
『……ふーん、お前が決めたことなら俺は否定しねェよ。けどよ、アイツらがなんて言うかわからねェぜ？』
アイツら、という言葉にぴくりと肩を揺らす。
「大丈夫。私が決めたことだし、平気でしょ。……たぶん」
『円堂は止めねェとは思うけどな……』
保護者役の風丸辺りがなんていうかわからないが、決めたことを曲げるつもりがないAは、無理矢理納得させると告げ、電話を切った。
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(もう、迷わなくていい……よね)
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maya(プロフ) - 押し付けがましくない愛されが何ともキュンキュンします！更新待ってますので、応援してます (2021年7月3日 8時) (
レス) id: 8486f071d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 続きが読みたい!!(クソデカボイス) (2021年1月14日 18時) (レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずあめ＠おれんじ
| 作成日時：2020年9月27日 19時
