蒼い燈 Aoi_Hikari 19 (ページ38)

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千秋楽は 7 ページ38

「…え？」

龍太「あくまでも俺の意見やけど

そうでも考えてへんかったらそんなに動かんよって話よ」

サラッと何てことないかのように言った

「…そっか、俺かなり近付くんか」

なにわ男子に勝てるかもしれない

そう思えば勇気が溢れた

龍太君との最後のライブ

加入直後、実のお兄ちゃんとユニットを組んだ

その後、お兄ちゃんは退所して柊真と紫耀と『Kin Kan』を結成して

シンメの柊真は美容師を目指して退所、紫耀は東京へ行きキンプリとしてデビュー

絶望を感じたその時にやってきたのはジャニーズ初の女の子

とは思われへんぐらいカッコよくて勇ましくて、そんなAは悲惨な事件によって退所に追い込まれた

そんなシンメが尽く居なくなる連鎖の中、最後に現れたのは龍太君

最早、俺は誰ともシンメを組んだらあかんのちゃうなって諦めさえ感じていた時のことやった

俺のボケも拾ってくれるし、何より楽屋でもプライベートでも相談を聞いてくれたり、俺の精神安定に無くてはならない存在で

そんな龍太君の門出

前みたいに絶望も悲しみは無い

確かに寂しさと不安はいっぱいやけど

でも精一杯見送ると決めたから

Aの退所の時、急で…急すぎて引き止めて困らせることしか出来ひんかったから、罪滅ぼしって訳では無いけどちゃんと背中を押してあげたいと思った

龍太「あんまり焦りすぎんなよ」

「うん、ありがとう

……あけおめ、頑張ろな」

もっと言いたいことは沢山あったけど、涙が出てきそうやったから辞めておいた

年明け早々、ちゃんと龍太君と会って笑えるんかな

笑えたらいいなと思った_____