蒼い燈 Aoi_Hikari 18 (ページ48)

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先に未来は 4 ページ48

「…辛くないんですか？」

そう聞けば徐々に彼の顔から笑顔が消え、今にも泣きそうな顔をした

元々貼り付けたような、無理やり作った笑顔やった

康二「…なによいきなり」

進藤さんに聞いたところ、初日からマスコミの量は異常な程多かったらしい

大倉君と横山君プロデュースということもあるけど、やっぱりマスコミが注目するのは新グループのなにわ男子で

テレビの取材も既にいくつかなにわ男子として受けてたらしい

康二「…どうすればいいんやろなっ」

そう呟き弱さを見せた康二君の目には涙が流れた

「…康二君」

康二「次のグループに入れるようにって頑張ってたけど…、でも仮にそこに入れたとしてもメインはなにわ男子な訳で…そう考えたら悔しくてっ…それに取材もめっちゃ来たのに俺は後列やったりなにわ男子だけで俺は呼ばれへんかったり…、結局俺はメインから外されたんやって…っ、

もう無理かもしれへん…」

康二君の口から出た悲痛な叫び

康二君はどうしてもなにわ男子…かつて共にメインメンバーとして戦ってきた仲間達に負けたくなかった

それはここまで努力してきた長い期間でのプライドもある

「…もう少し頑張ってみませんか？」

康二「でも…っ、」

「このライブを通してファンの方が沢山いること実感しませんでした？

ファンレターも康二君宛のものがめっちゃ多かったってスタッフさんも言ってました

ファンの方は康二君のことを待ってます

だからその方の為にもひと踏ん張り出来ませんかね？」

もうSnowManの件を言ってしまおうかと思った

でもそれはきっと彼の為にならない

この公演を通して自分自身に打ち勝つ必要があると思った

康二「…ありがとう、根本的なこと忘れてたわ

この公演に出るって決めたからには全力でやるよ…ファンの人も待ってるし

俺には大切なファンがおるもん…」

彼が報われて欲しい

改めてそう思った