蒼い燈 Aoi_Hikari 18 (ページ42)

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どういうことページ42

side 金村A

ついに始まった関西Jr単独のコンサート

そのはずやのに

構成やらの裏方をここまで頑張って来たのに

「何故私はここに？」

滝沢「ちょっとどうしても間に合わなくて

まあ向こうは大倉もいるし大丈夫よ」

そんな感じで軽く済まされてしまった

今日が初日公演

やのに何故か私が居るのは東京にある事務所の部屋で

どうやら滝沢君専用の部屋らしく、最近作られた部屋みたいであまり物が置いてなくて新品の机と椅子とソファとあまり多くはない資料しかなかった

滝沢「これが予定してるもので、」

と、渡された資料には『ISLAND 企画書』と書かれてて

ざっと通して読んでみればジャニーズJrの育成や企画の予定などが記載されていた

「ISLANDっていうのは何ですか？」

滝沢「会社。
Jrの育成に力を入れるためにジャニーズ事務所の子会社を作るの。それが『ジャニーズISLAND』」

Jrの育成の為に滝沢君がアイドルを辞めて裏方に徹するということは知ってたのでそれは納得した

でも最後のページを見れば他人事じゃなくて

『ジャニーズISLAND

取締役社長滝沢秀明

副社長金村A
:
: 』

「はい？」

滝沢「まあ、そういうことだよね」

「そういうことって…え？」

滝沢「Aが良いと言うならこの文面通り、副社長になってもらいたいと思ってる」

「いや、待ってください

私はまだ大学生ですけど」

滝沢「知ってる

3回生までは授業もあるしそれはちゃんと学業に専念してもらって大丈夫

進藤さんもサポートしてくれるみたいだし」

「3回生までって…、」

滝沢「4回なんてほとんど授業ないでしょ？

あるとしたら就活ぐらい

Aさ、卒業したらどうするつもりだったの？

一般企業とかに就職するつもりだった？」

「…漠然とそうかなって、」

滝沢「じゃあここで働こう

就活もしなくていいし、それにAがしたいJrのプロデュースの仕事もできる

どうかな？」

正直こんなに美味しい話はないことぐらい分かってる

でも副社長の重みや、ジャニーズに一生を捧げる覚悟がまだ完全にある訳ではなかった