判断 3 ページ41
A「カウコンには出れる
単独のパフォーマンスも出来る
けどまだ争奪する枠がある」
「…争奪する枠？」
A「そう…」
大橋「争奪って？」
A「バックの曲のこと
スタッフさんからJr出演で提示されたのはA.B.C-Z、WEST、タキツバ、後全体のエンディング
そこのバックではテレビに映る
でも出演するJr全員がその曲たち全部を踊るわけじゃない」
流星「分担ってこと？」
A「そう。
エンディングは全員出演する
グループ単位の出演は他の3曲だけ」
「それは戦わんと」
A「正直な所を言うとタキツバの曲は滝沢君と親交の深かった関東Jr達でのバックが濃厚
やっぱりなにわ男子が狙うならWESTの曲やと思ってる」
丈「え、狙うってどういうこと？Aが選ぶんじゃないん？」
A「Jrのメンバーを選ぶのは仕事ですけど、あくまでもデビュー組の曲ですから
そこのグループのスタッフさんと話し合いで最終決定になります
私は関西も関東も平等に考えて話し合う予定やし、出来るだけJrのことを世間に知ってもらえるようにテロップ入れてくれたり見学席の撮影もしてくれたりするように交渉するつもりやから
だから皆にも頑張ってほしいんです」
正直来週のコンサートに向けてプレッシャーやら不安やらで気持ちがどうしても引き気味になってきてるのは見て取れた
でも逆に今やからこそ突っ走って欲しくて
失敗するのも間違えるのもこの初期やったらどうにでもなると思ってる
もっと思い切って欲しいなって
だからその気持ちも込めて私も思い切った行動に出ようと決意した
関東も関西も関係無い
努力したもん勝ちや、と
なにわ男子達に火がついたことを願って全員で稽古場の部屋に戻った
もうここからは彼ら次第やから
なにわ男子の第1歩が始まった_____
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作者名：柚月
| 作成日時：2019年6月8日 23時
