蒼い燈 Aoi_Hikari 18 (ページ11)

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なにわ男子始動 2 ページ11

side 大西流星

収録が始まった途端、いつもの空気になった

大ちゃんは必死にいつもの感じを出そうとMCを頑張ってて

康ちゃんも龍太君もその感じにいつものように乗っかってて

お客さんだって誰一人違和感を持ってないような空気で

収録の間はグループのことなんか普通に忘れそうになってた

でも収録が終われば、なにわ男子の楽屋に進藤さんがやってきて

進藤「来月の10月上旬にこの前撮影した雑誌の方でグループ結成を発表することになったから」

和也「え、でもあれって丈君おらんかった…」

進藤「別撮りしてるから大丈夫

あと3週間、決して口外しないこと」

「「「「「「「はい」」」」」」」

進藤「あと…

一つ言わせてもらうと、

関西Jrに気を遣う方が失礼よ

もっとトップとして胸張って堂々と収録しなさい

あんた達のぎこちなさ凄かったから」

大吾「…すいません」

進藤「あんた達が引っ張っていかないと他のメンバーに示しつかないんだから

…Aと大倉の気持ちも考えな」

和也「…Aっ、あれ以来見てませんけど今何してるんですか…？」

進藤「再来月のコンサートの稽古…だから、来月か。それぐらいには大阪に来る予定だけど…ね

とりあえず今は学校よ。あんた達も人の心配する前に自分の心配をしなさいよ」

そう言い放って楽屋を出ていった

大吾「…ちょっと行ってくるわ」

「え？どこに…？」

大吾「…康ちゃんの所」

そう言って意を決したように部屋を去っていった

もう前に進むしかない、と

改めて感じさせられた

お兄ちゃん達に甘えてる場合じゃない

後輩もだんだん育ってきてて

僕らが引っ張っていかないといけない

もう末っ子なんかじゃない

焦りと不安が込み上げていく____