〜三番目〜 あのこの代わり。�� ページ34
知っていた。
…彼女と融合した私を、お姉様は愛してくれないのだと。
…私のほかに、好きなタネがいたことも。
三番目の彼女とこうして1つになれたのは、彼女と約束したから。
…二人で、お姉様に愛されようと。
お姉様は、タネの頃の私を知っていた。
だから、三番目の彼女は、溶けきってしまうときに、お姉様にこう言ったのだろう。
――タネさんを連れてきて、と。
あるとき、彼女はこういった。
溶けて死んでしまう寸前にくっついていれば、体を1つにできるのじゃないかと。
――だが、お姉様が来ることはなかった。
お姉様は、閉じ籠ってしまった。
妹を傷つけてしまった罪が、お姉様の心を抉ったのだろう。
代わりと言ってはあれだが、何も知らない、無知な六番目が来た。
…私は、少し心配だが、彼なら三番目のところへ連れていってくれる。そう思った。
意外にも大変だったが、結果として1つになることができた。
―これならば、二人で愛されることができる。
…そう、思ったのに。
お姉様の隣には、もう私たちの居場所などなかった。
別のタネがいたから。
大方、絶望感に浸っていたお姉様を慰めているうちに、
両思いになった…とでも言っておこうか。
随分とおかしな話だ。慰めているだけなのに、両思いに、だなんて。
私たちの居場所さえも奪った。
お姉様に愛される権利さえも奪われ、ついには闇へと消えてしまった。
私たちは、あのタネを強く羨み、妬み、恨み……
そして、憎しみへと変化した。
――あの人に愛される彼が、憎かった。
〜ヤンデレEND 融合の理由。〜
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苺(プロフ) - 奏唄（仮）さん» あら〜ありがとうございます〜♡大昔のなのであれもこれも直したい所が山々なんですが、どうにも手がつけられずで…( ´•౪•`)平和の中に垣間見える闇、いいですよね〜…… (2022年1月19日 7時) (
レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
奏唄（仮） - 神作品ですねこれは面白いし急に最後らへんにホラーを入れてくるとことかホラー感を出す時の凄さとかが…もうやばい (2022年1月18日 19時) (レス) @page12 id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - 飴璃さん» あれ...あれっほんとすみません包丁になったんですねすみません描き直しますありがとうございます (2020年12月30日 21時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
飴璃(プロフ) - 黒椿鬼さん» ｵ"ｱ"………めためた可愛いです……ありがとうございます！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - いつの間にかれいちゃん見た目変わってたので描き直しました(今回は画像切り貼りとトレスですが)https://d.kuku.lu/daba4f8194 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴璃 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 16時
