〜一番目〜 長男の冒険。�� ページ30
__ﾍﾟﾀ,ﾍﾟﾀ
長くて赤い通路に、俺の足音だけが回りに響く。
なんか面白いことねーかな〜？
…ん？あれは…
少し向こうに、六番目と話している姉貴を見つけた。
…よし、暇だし姉貴と遊ぼう。
そう思った俺は、軽く走り出した。
__ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ…
一「姉貴〜」ｷﾞｭｯ
『あ、一番目。』ｸﾙｯ
六「へ？あ、一番目のお兄ちゃん！」ﾋｮｺｯ
姉貴の身長で隠れていた六番目が、姉貴の後ろから顔だけを出した。
一「何してたんだー？」
『なーんでも。』ﾌｲｯ
姉貴は素っ気なくそう言うと、そっぽ向いた。
…なんだよ、つまんねぇの。
一「ふーん、あっそ。」ﾌﾟｲｯ
いつもはベタベタに甘やかしてくるくせに、
今日はそういう気分じゃないみたいだ。
俺に対する冷たい態度がなんだか悲しくて、俺もむきになって、
お返しだと言わんばかりにそっぽ向いてやった。
姉貴の後ろにいた六番目は、俺たちの様子を見てあわあわと焦っている。
六「お、お姉ちゃん…今のはちょっと…」ｱﾜｱﾜ
『さぁ、六番目。五番目のとこに行こう。』ｸﾞｲｯ
六「お姉ちゃん…」ｽﾘｽﾘ
姉貴はそう言って、六番目を自分の方に引き寄せ、向こうへと歩いていった。
六番目は気まずかったのか、頭を擦り寄せていた。
なんなんだよ…ったくもー…
結局その日は、もう姉貴と顔を会わせることはなかった。
〜次の日〜
今日こそは…姉貴に構ってもらう…！
そう強く決心していると、すぐそこの部屋から声が聞こえてきた。
この声…二番目と三番目とー…姉貴？
そっと部屋を覗いてみれば、思っていた通りのメンバーが集まっていた。
なんだ、女子トークでもしてんのか？
…三番目もいるし、絶対違うな。
三「お姉様〜」ｶﾞﾊﾞｯ
二「お姉ちゃん。」ﾄﾞｻｯ
『っ……』
しばらく見ていると、ベッドに座っていた三番目が抱きついて、
二番目も一緒に姉貴を押し倒した。
…ん？押し倒した？
…押し倒したぁっ！？
え、え、エ、ｴ,ェ。
姉貴になにしてんだあいつら！
二番目はともかく、おい三番目！お前一応男でもあるだろ！
ともかくとか言ったけど、二番目もあれだな。
妹が姉を押し倒してる時点でヤバイな。
姉貴も反応薄すぎるだろ！
…この先は見たらヤバイ気がする。一旦逃げよう。
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ…
結局その日も姉貴と話すことはなかった。
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苺(プロフ) - 奏唄（仮）さん» あら〜ありがとうございます〜♡大昔のなのであれもこれも直したい所が山々なんですが、どうにも手がつけられずで…( ´•౪•`)平和の中に垣間見える闇、いいですよね〜…… (2022年1月19日 7時) (
レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
奏唄（仮） - 神作品ですねこれは面白いし急に最後らへんにホラーを入れてくるとことかホラー感を出す時の凄さとかが…もうやばい (2022年1月18日 19時) (レス) @page12 id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - 飴璃さん» あれ...あれっほんとすみません包丁になったんですねすみません描き直しますありがとうございます (2020年12月30日 21時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
飴璃(プロフ) - 黒椿鬼さん» ｵ"ｱ"………めためた可愛いです……ありがとうございます！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: c9fda36adc (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼(プロフ) - いつの間にかれいちゃん見た目変わってたので描き直しました(今回は画像切り貼りとトレスですが)https://d.kuku.lu/daba4f8194 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 6c1e5cc655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴璃 x他1人 | 作成日時：2019年1月4日 16時
