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光side
そのあとすぐにいのちゃんは入院する事になった。
呼吸の管理が難しくなるから、1人暮らしのいのちゃんはそうするしかなかった。
こんこんっと病室のドアを叩けば、いのちゃんがふわりと微笑む。
俺には聞こえなくても、音は俺たちを繋いでくれた。
『暇してた？ごめんね遅くなって。いのちゃんが好きなプリン買ってきた。』
大学の授業を終えると、時間も忘れていのちゃんの側に入り浸った。
可能な限り、まっさらな紙の上で言葉を交わし、感情を通わせ、2人の時間を編んだ。
願いを込めてミサンガを編むのと同じように、2人の時間が少しでも続くように固く結んだ。
少しずつ細くなっていく字と彼の体には気がつかないふりをしながら。
『ひかる たのしいね』
たとえ耳が聞こえなくても、体が動かなくても幸せはすぐそこにある。
手繰り寄せる権利は誰にでも存在する。
『ひかる』
そこまで書いて、彼の手からぽろりとボールペンが落ちた。疲れて眠ってしまったようだ。
俺は彼が目覚めても寂しくないように、俺たちの時間を綴ったノートを置いていく事にした。
これを見たら記憶が彼の心を支えてくれるだろうと信じて。
『おはよういのちゃん、よく眠れた？』
目に入るところにそう、書き残して。
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のぞみん - リクエストいいですか？7が患者でBESTが医者役、知念君が抗がん剤で苦しむみたいなのがいいです。無理言ってすみません。これからも応援してます。 (2022年8月1日 3時) (
レス) id: e9f6dca195 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - nanaさん» お返事遅くなってしまってごめんなさい🙇♀️ご愛読ありがとうございます☺️とても嬉しいです…！これからも是非よろしくお願い致します。 (2022年2月9日 20時) (レス) @page21 id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
nana - あむさんの小説、全て読みました。表現が大好きで何回も読んでいます。これからも応援しています (2021年12月14日 17時) (レス) @page18 id: 01909af102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年9月24日 16時
