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光side
いのちゃんと会わなくなって2週間。
講義を受け終わってキャンパスを歩いていた時のこと。
俺の生活から、抜け落ちかけていた人の姿を目の中に捉える。
間違えるはずもない。派手なスニーカーは彼の誕生日に俺がお揃いで買わされたものだから。
光「……ぃ…ぉ…やあん!」
俺は初めて人前で声を出した。ずっとコンプレックスで隠し続けてきたものをいのちゃんは最も簡単に引き出してしまう。
栗色の髪がふわっと揺れて、俺と目が合う。
バツが悪そうな顔をして後退り、そのまま逃げるように走り出した。
光「…っ、まっぇ!…いぉ、…ゃん!」
でも、何故だか先をゆく君は覚束ない足取りで体育が3の俺でもあっという間に追いついてしまった。
彼が逃げ出さないように手首を強く握りしめる。
光「…な…んぇ、…きゅうぃ、いぁく、な、ゃうの(何で急に居なくなっちゃうの)」
「めぃぁく、ぁら…ぉぅ…い…ぇよ!!(迷惑ならそう言ってよ!!)」
「……まぅ、しぃ…ぇかい…みしぇぁ、せきぃん、とぇぉ、(眩しい世界見せた責任とれよ、)」
「かっぇ、ぃ、いぁく…なんぁよ(勝手に居なくなんなよ)」
そうだよ。俺最初は諦めてたんだよ。
こんな素敵な世界見るつもりなんてなくて、地味にひっそり静かに音のない世界で生きようとしてた。
なのにそんな世界から手を引いて連れ出したのは君じゃないか。
君が手を引いたから、俺は…俺は……
一息で言葉をぶつけて、ふと視線を上げるといのちゃんは見た事ないほど悲しい顔をしていた。
思わず、握っていた手の力を緩めるといのちゃんは重力に逆らえずに尻餅をついて。
慧「……ごめん」
たった一言。涙を流しながら呟いた。
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のぞみん - リクエストいいですか?7が患者でBESTが医者役、知念君が抗がん剤で苦しむみたいなのがいいです。無理言ってすみません。これからも応援してます。 (2022年8月1日 3時) (レス) id: e9f6dca195 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - nanaさん» お返事遅くなってしまってごめんなさい🙇♀️ご愛読ありがとうございます☺️とても嬉しいです…!これからも是非よろしくお願い致します。 (2022年2月9日 20時) (レス) @page21 id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
nana - あむさんの小説、全て読みました。表現が大好きで何回も読んでいます。これからも応援しています (2021年12月14日 17時) (レス) @page18 id: 01909af102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむ | 作成日時:2021年9月24日 16時