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光side
宏太「…っ、どうしたのそれ、慧の顔、っ」
光「ごめん。俺のせいなんだ。」
宏太「…とりあえず、手当てしないと。」
光「父さん、まって。俺がやってやりたいんだ。俺が傷つけたから。」
慧をおぶって帰ると案の定父は凄く驚いた。
今日この瞬間まで、こうやって心配する父の気持ちも分からなかった。
言葉が分からないから甘やかして、過保護に守って、バカみたいって思ってたんだ。
でも今なら、分かる。
自己防衛できないから、未来から飛んでくる刃物から一歩前に立って守ってやらなきゃいけないこと。その重要性が。
慧をソファに座らせてから、綿にアルコールを染み込ませそっと傷の上を撫でた。
慧「……っ、」
光「大丈夫、すぐ終わらせるから。」
父さんは俺たち双子の姿を一歩後ろで見ていた。
慧「んんー、ぁーあ」
光「掴むなって、やりづらいだろ。」
顔の処置中、動く俺の手が気になるのかすぐに両手で鷲掴みにされる。
慧「きゃーっ、へへ、ふふんっ」
光「だからそこ、喜ぶとこじゃないって。」
俺はこの日初めて、無邪気に笑う慧のことをかわいいと思った。
「花占い」/ end
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のぞみん - リクエストいいですか?7が患者でBESTが医者役、知念君が抗がん剤で苦しむみたいなのがいいです。無理言ってすみません。これからも応援してます。 (2022年8月1日 3時) (レス) id: e9f6dca195 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - nanaさん» お返事遅くなってしまってごめんなさい🙇♀️ご愛読ありがとうございます☺️とても嬉しいです…!これからも是非よろしくお願い致します。 (2022年2月9日 20時) (レス) @page21 id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
nana - あむさんの小説、全て読みました。表現が大好きで何回も読んでいます。これからも応援しています (2021年12月14日 17時) (レス) @page18 id: 01909af102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あむ | 作成日時:2021年9月24日 16時