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光side
侑李「わぁっ!これ、僕が好きな餃子!にーちゃん、覚えててくれたのっ?」
「ありがとうにーちゃん、だいすきーっ!」
そっか。餃子は侑李くんの好物だったんだ。
だからあんなに頑なだったんだな、と納得がいく。
わしゃわしゃと頭を撫でられて、褒めてもらった慧くんは満更でもないお顔。
侑李「あ、こっちはもしかして母さんに?…へへ、いつも言うもんね母さんこの安っちぃのが好きって笑」
そして缶コーヒーはお母さんのものだったみたい。
慧くんは、侑李くんとお母さんのこと本当に大好きなんだなぁ。
生き物を大切にしたり、自分のお金でプレゼントをしちゃうくらい優しい子だ。
沢山愛をもらってるんだね。
侑李「早く、母さんにお買い物できたよって教えてあげなきゃね!母さんきっと、超喜ぶ!!」
慧「……ぁ〜っ、んふっ、」
侑李「じゃ、光さんありがとうございました!またよろしくお願いします!」
光「はい。気をつけてね、慧くんばいばい!」
慧くんは、その日初めて僕に向かってばいばいをしてくれた。
しゃらん、しゃらん。
慧くんの鈴の音が街に響く。
見上げれば、綺麗な夕焼け空が一面に広がっている。
明日はきっと、今日よりもいいお天気だね。
「あかねいろ」/ end
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作者名:あむ | 作成日時:2021年9月1日 13時