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光side
光「宏太くん、採血するね。」
宏太「…はーい。」
差し出されたのは白く、細い腕。
その腕にバンドを巻いて固定してから器具を手に取る。
光「……さ、刺します、」
採血なんて研修中に何度も練習したし、昔は上手にできていた。
それなのにいざ目の前に患者の手があると緊張してしまう。
宏太「……先生？」
光「……ご、ごめんね、すぐやるから、…」
早くしなきゃと思う程に、手はぷるぷると震えて血管を捉えられない。
宏太「先生、落ち着いて…？」
光「……ご、ごめん！」
宏太「…先生！！」
宏太くんの叫び声で、ハッとする。
顔を上げると、俺の顔を心配そうに覗き込む宏太くんが。
俺はゆっくり器具を置いてから、椅子に腰を下ろした。
光「…俺、向いてないんだ。…医者。」
「む、昔から落ちこぼれで、…医学部の成績だってギリギリで、」
「…前いた病院でも、オペの時体が固まっちゃって何も出来なかったり、」
「場所が変わって心機一転頑張ろうって思ったのに、またこれだよ、…」
�猗�乙女。もうやめろ。…お前向いてないよ。��
前の病院の先輩に言われた言葉が蘇る。
気がつけば、自分の心の内を担当して1日の患者さん、しかも年下にベラベラと話してしまった。
光「…ご、ごめんね。こんなこと、言われても困るもんね。」
再び、器具を手に取って準備をしようとすると思いがけない言葉が飛んできた。
宏太「……先生は何に怖がってるの？」
光「……何って、…そりゃあ、」
「�犲最圻瓩垢襪海函�…かな。」
自分でも分かってる。こんなに臆病な人間が医者なんて出来ないってこと。
それでも、辞めどきなんて分からなくて。この職を手放してもする事なんてない。
俺は再び、俯いた。
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新道踏切(プロフ) - リクエストお願いします！伊野尾くんが心臓病でいつも心配してくれるやん家族に反抗期で、冷たく当たる話が読みたいです(*^^*)毎回楽しく読ませて頂いてます！更新頑張ってください!! (2021年1月14日 8時) (
レス) id: 7158c48a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年12月19日 20時
