社員寮 ページ14
Aside
最初の戦いにしては自分でもよく頑張ったと思う
能力を持ってることを知らなかった上、初めて能力を使ったにしては上手くコントロールもできてるから
それに、止めは太宰さんが刺したとはいえ、上手く援護はできた
今日はトリップしたり能力を使ったりと前の私では考えられないほど体を動かした
これはゆっくりと体を休めたいもの
だが、私は今ものすごく大事なことに気づいて仕舞った
家がない
雨風しのげるような家がない
ついでにホテルの一室を借りれるほどのお金もない
私は必死に思考をめぐらせた
とりあえずお金を探さなきゃいけない!?
いや、それより太宰さんに気付かれそうだから言い訳を考えなけれ
「処で家は?送ってくよ?」
新築フラグマンションを爆弾で粉砕されるような速さで太宰さんに回収されてしまった
「あ、ええと、1週間くらい前に親と喧嘩して縁を切って家出をしたら道に迷って帰れなくなりました!
ストレイドッグス状態です!ね!」
いやはや、口から出まかせとはいえ、我ながらいい言い訳が云えたもんだな
メタギャグも入れたし
右隣の康江なんて
素晴らしく涼しい目でこちらを見てる
「…それ本当?」
「ほ、本当ですって!!」
「……」
再度康江に目を配った
口角は上がってる
目は笑ってない
「…そうか…うーん、如何しようかな…社員寮は二つしか空いてないし、敦君が一部屋使うし、二人とも同じ部屋でいい?」
太宰さんが少し悩んだ末出た答えは単純だけどありがたいものだった
「え〜康江と同じ部屋か…しゃあないな〜」
「はあ!?如何して!?」
「あはは、冗談だって」
「よし、合格」
「何が!?」
「知らん」
クソほどどうでもいい漫才をかましたら太宰さんが話しかけた
「どっちがボケかツッコミか分からいけど仲いいね」
「太宰さんだって織田…国木田さんと仲がいいじゃないですか!」
やってしまった
過度な文ストオタクとはいえ、太宰さんの過去を知らない体でいるのに今の発言は……
これは…怪しまれる
冷や汗をかきながら太宰さんの返答を待っていた
「今、織田作と云った?」
「いや、云ってませんよ!御国木田って言いたかったんです!誰ですか?」
「ああ、私の旧友でね。また今度、話すよ」
「判りました!!」
「その代わり君たちのことも話してね」
「…はぁ〜い」
無理だと思いつつも真顔とギャグで貫いてみたら助かったみたいだ
私たちは渋々返事をしながら社員寮へ向かった
ラッキー双黒
太宰治
52人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みゆうい(プロフ) - アイカさん» いえいえ、素敵なアドバイスありがとうございました!!(遅くなってすみません)成る程行間ですか…改善してみます!! (2018年9月28日 3時) (レス) id: 58bde6ec82 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - こんにちは〜。素敵な作品だと思います!評価させていただきました。アドバイス・・・としては、行間がわかりにくいかなぁ、と。伸ばすところは多くとって、地の文のところは開けない、みたいにしたらよろしいのではないでしょうか!上から目線すみませんでした。 (2018年9月27日 6時) (レス) id: f7758fe083 (このIDを非表示/違反報告)
みゆうい(プロフ) - ゆきゆきさん» ありがとうございます!でも文字数が足りなくなるのでもう使いたくないですw更新頑張ります! (2018年4月3日 16時) (レス) id: 934b968946 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゆき - ルビがカッケーー (2018年4月3日 8時) (レス) id: 1561dbe350 (このIDを非表示/違反報告)
空蘭 - 厨二…ww (2018年1月21日 19時) (レス) id: ea1bd731b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みゆうい | 作成日時:2017年8月5日 10時