劣等感１５ ページ17
いつも学校へ行く時間より少し早く家を出た。
誰もいない時間に学校に着こうと思ったから。
昨日みたいな雰囲気の中に入っていくのは嫌だから、誰よりも早く来て席でじっとしていた方がまし。
私がいつも通っている道には踏切がある。
今日は、その場所になぜかたくさんの人が集まっていた。
何かあったのかと私は囲まれている所を覗き込む。
すると、見覚えのあるものが転がっていた。
一瞬息が止まった。
崖から突き落とされるような感覚に陥った。
目に入ってきたもの。
黒い、塊。
ものになってしまった、あの、子猫。
血だらけで横たわっていた。
私は声も出せず、必死に人を掻き分けて子猫の所へ行った。
震える手で血だらけの体を抱き上げる。
周りからは悲鳴やおえっ、という声が聞こえるが何も気にならない。
どうして？
なんで？
あれ？
おかしいな。
昨日まで元気だったじゃん。
私のこと慰めてくれたじゃん。
私今日からね、あなたともっとたくさん過ごそうと思ってたんだよ。
ねえ。
起きて。
起きてよ。
ほら、大丈夫だよ。
私ここにいるから。
いつものようにぎゅっと抱き締めてみた。
あれ？
おかしいな。
あったかくない。
冷たいよ。
なんで？
なんでなんでなんで？
私はひそひそと話す人達に見向きもせず走り出した。
あの河原へ向かった。
涙が零れた。
体中の水分が無くなっていくような気がした。
頬にあたる風がいつもより冷たい。
なんでみんな冷たいの？
この子も、家族も、あそこにいた人達も、世界も。
どうして？
ない。
温もりがない。
寒い。
河原に着くと、足の力が抜けたように座り込んだ。
そして冷たくなった黒い塊を抱き締めて泣いた。
泣き続けた。
制服が血だらけだった。
でも、そんなことはどうでもいい。
とにかく、泣いた。
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雨野天 - 面白い作品をありがとうございます！これからも、頑張って更新お願いします！一生応援します(*´∀`)♪ (2020年9月25日 8時) (
レス) id: e9ccbc0a11 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - あさん» wwwwwwwwwwwwwwさらに返すw (2020年6月15日 20時) (レス) id: 0b9b617bc5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 美紅さん» wwwwwwwwwwwwwww笑笑返し (2020年6月15日 17時) (レス) id: 3e77a425a8 (このIDを非表示/違反報告)
＠雨粒(｀・∀・´)(プロフ) - 作者さん大好きです！頑張ってください！ (2020年6月2日 16時) (レス) id: 69a6fc1c32 (このIDを非表示/違反報告)
＠雨粒(｀・∀・´)(プロフ) - )愛ちゃん吹っ飛ばしていいですか？作者さん！あ、作者さん応援してます！更新待ってます！さてさて愛ちゃん？口喧嘩する？え？ワイ結構勝気でおるよ？てか、多分勝てると思う。ふっははは。愛ちゃんに、仕返しするのを待ってます！( ＾∀＾)ﾆｺｫ... (2020年6月2日 15時) (レス) id: 69a6fc1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miyusuki1225 | 作成日時：2020年4月4日 1時
