偽女子モドキ〝緑〟 (ページ20)

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女子力　20 ページ20

(倉崎 side)

『あっ、これは。······これは、ちゃうねん！あの······いや。』

紗愛「待って待って！こんな慌てとるA見るん久しぶりや！」(笑)

こんなん慌てたん久しぶりや(笑)

紗愛「まあ、話したくないんやったら無理に話さんでええからな。」

えー、めっちゃええ親友もったやん。私。

紗愛「話してくれるまで気長に待つー」(笑)

『ありがとー！』

ええ子、紗愛めっちゃええ子。

大倉「待たんでも俺が教えたるわ。」

は、何で大倉。

紗愛「あ、ヨコの対戦相手さんやん。」

大倉「本当の自分を隠すために女子モドキ化しとる偽女子モドキ。」

『辞めてください。·······そういうこと言うの。』

大倉「モテモテなすばるくんの彼女のくせにすばるくん振ってすばるくんのファンからねちっこい嫌がらせ受けて居場所がなくなりここに来た。」

何で全部知ってんの、こいつが。

大倉「ついでにキャラも思いっきり変えて前の自分とは全くかけ離れた暗い性格にした。それによって自分と悟られないようにした。·······そうやろ？」

こいつなんかに絶対知られたくなかったのに。

紗愛「あ、、、それでなのね。」

『え、紗愛知ってたの？』

紗愛「嫌がらせ、受けてんだろうなってのは何となく気付いてた。」

知ってたのね、驚かされることだらけ。

紗愛「けど、それAに言っても別に大丈夫、首突っ込まないでって言われそうだから言うのやめといた。」

あー、なるほど。確かに言うわ。

大倉「でも、まあ自業自得やん？そんなんさ、別れへんかったらええ話やもん。」(笑)

紗愛「は？Aのこと何も知らないくせに首突っ込まないで！」

待って、何で私より先に紗愛がキレるん？

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