抱きつき症候群 【御幸一也】

11話 御幸side ページ13

練習試合終わり鳴に声をかけられた。



成｢一也ちょっといい？｣


御｢なんだよ。｣


成｢ねぇねぇ、Aちゃんって一也の彼女？｣


御｢いや、違うけどなんで？｣


成｢え！？違うの！？じゃあなんで俺が話しかけた時怒ってたんだよ！｣


御｢別に怒ってねぇし。初音が困ってたから助けただけだしな。｣


成｢嘘だ！一也はAちゃんに何らかの特別な感情を抱いてるんだよ！｣


御｢はぁ？なんでそんなことわかるんだよ。｣


成｢わかるよ！だって一也から背中叩かれた時いつもより痛かったし！｣


御｢いや、そんないつもは叩かねぇよ。｣


成｢じゃあ連絡先ぐらい交換してもいいじゃん！なんで、邪魔するのさ！｣



鳴の言う通り特別な感情は抱いてるさ。


毎日初音を抱きしめて、応援されると嬉しくて男ってのは単純で好きな人から優しくされたり、応援されると頑張れるもんだ。


でも、鳴にそのことを言う必要は無い。



御｢初音は連絡先とか交換したがらない主義なんだよ。俺だって持ってねぇしな！｣


成｢え、そうなの？じゃあ無理矢理はよくないよな。｣



お前嘘だって気づいてないのかよ！


連絡先ほしいなんて言ったことねぇからわかんねぇけど。

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