柱最強の雪柱は炎柱の前では最弱のようです

嘘だよね？ ページ28

Aside

何だか今日はよく眠れた気がする
眠たい目を擦りながら目を開けば目の前には鍛えられた胸筋があった



『へっ？え、え？？』



｢へ｣と｢え｣しか言えない私
私が混乱している間に、胸筋の主は目を覚ましたようで起き上がった



｢A！おはよう！！
昨晩はとても可愛らしかったぞ！よく寝れたか？？｣



そう言って煉獄さんは私の頭をわしゃわしゃと撫でた
え？待って、煉獄さん、私のこと名前で呼んだ？
なんで？それに可愛らしかったって？？




『あの………私、昨日なにかしました？』


｢よもや！覚えていないのか？
君は昨晩、俺に下の名を読んでくれと強請ったでは無いか！
それに俺の手を離さない君も可愛らしかったぞ！｣




ニコニコとしながら私の記憶にないことを煉獄さんは言う
嘘だ……幸人さんにだって見せたことない私の本性を…………
煉獄さんに見られて、しかも可愛らしかった？
もう穴があったら本当に入りたい案件だ




『れ、れんごくしゃ………』


｢なんだ！｣



『お願いします！！
昨晩のことは全て夢だと思って忘れてください！！』




朝早くから私のこの声が煉獄家に響き渡ったのは内緒だ

昨夜の兄上→←君の過去

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