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同い年 ページ12

煉獄side


幸村も目が覚めたし、そろそろ行こう
そう思って腰を上げた時、幸村が俺の腕を掴んだ



『炎柱様、あの、ありがとうございました』



礼儀の正しいいい子だ
鬼殺隊に入って柱になるまでひと月ほどしか経っていないと聞いた



「なに、気にする事はない!
まだなれぬことも多いだろうが互いに頑張ろう!」



そう言えば幸村はこくりと頷き『足止めしてしまい申し訳ございません』と頭を下げて手を離した



「また、何か困った時は頼るといい
それと、炎柱様じゃなくていいぞ!
俺と君は同じ柱なのだからな!」




そう、これだけは最後に言いたかった
同じ柱なのに炎柱様はないだろう?




『で、ですが………』


「ダメか?」


『…………』



そして幸村は黙ってしまった
俺はただ、柱同士仲良くしようと思っただけなのだが
よもや、困らせてしまうとは不甲斐なし



『それは、炎柱様の命令でしょうか?』


「命令では無いな!お願いというところだろうか!」


『わかり、ました
煉獄さんとお呼びしてもよろしいですか?』



少しぎこちなく、だが確かに幸村は煉獄と呼んだ
それが何故か少しだけ可愛らしいと思ってしまった



「あぁ!!勿論だ!
それと、敬語も外すといい!
歳もそう変わらないだろう?君はいくつだ?俺は19だ!!」



そういうと幸村は少し驚いた顔をして



『わ、私も同い年です!』


「また敬語になっているぞ!」



そう言って頭を撫でれば恥ずかしそうに顔を隠す幸村
「元気になったか?」と聞けば今度は笑って頷いた
表情のよく変わる、見ていてとても面白い子だ



「幸村!」

『な、なに?煉獄さん』


俺が幸村を呼んだ時、要が俺の元に戻ってきた


「杏寿郎、南南西デ任務!!今スグニ出発スルヨウニ指示有リ!!」



幸村ともっと話したいことや言いたいことは沢山あったが行かねばならない



「幸村!任務だそうだ!
君はゆっくりしていくといい!」




そう言い残して俺は藤の家紋の家を要と共に飛び出した




『お気をつけて!!』





そう幸村が言いながら手を振る姿はまるで母上のようで懐かしさを覚えた

風柱様→←懐かしい彼



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Miyuki(プロフ) - まゆさん» 返信が遅くなってしまい、大変申し訳ございません、、、コメントありがとうございます!だいぶゆっくりではありますが更新していく予定なので今後とも何卒よろしくお願いいたします!! (2021年11月20日 23時) (レス) id: e9ad5bfcce (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしています! (2021年11月8日 21時) (レス) @page47 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - 心さん» ありがとうございます!そう言っていただけるとまた頑張れます!面白くかけるよう頑張りますので今後もよろしくお願い致します! (2021年8月20日 21時) (レス) id: e9ad5bfcce (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します。面白かったです!これからも楽しみにしています! (2021年8月20日 13時) (レス) id: a8a646d347 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Miyuki | 作成日時:2021年8月8日 14時

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