chapter90 ページ46
安室side
あれからAさんとは距離を置くようにしていた。
というのも、あのベルモットがわざわざ忠告するほどだ。いつ危険が及ぶかわからない。
が、予想外のことは起きるわけで___
『…安室、さん……?』
そこから聞こえてきたのは、風見とはまったく違う聞き馴染みのある透き通った声だった。
予想外の展開に思わず息を呑む。
どうしてAさんが?
だが、考えられることは1つしかない。
『降谷さん…?!』
すると次に聞こえてきたのは、これまた聞き慣れた声の主。
それより___
「一応聞くが、今の彼女に聞かれていないよな?」
するとようやく察したのか慣れない口調で訂正した。
『す、すみません…安室、さん。』
「……もう遅い。」
『すみません……!!!』
はぁ。
どうしてこうも……。
後でみっちり説教だな。
「…もういい。それよりどうしてそこに彼女がいる?」
『そ、それが…例の後をつけていた人物がその子でして…。』
やはり、か。
それに例の組織と共にいるところを見られていたらしい。
……参ったな。
だがつける理由がわからない。
この前もベルモットのことを気にしていた。
まさか、勘づいて…?
『あの、彼女には何も___』
「今からそちらに向かう。しばらく待っていてくれ。」
『えっ?降谷さ___』
通話終了ボタンを押し、即車を発進させた。
とりあえず彼女から理由を聞き出し、これ以上巻き込まないようにしなくてはいけない。
それがたとえ、彼女を傷つけることになっても。
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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時