chapter69 ページ25
その宝石は遠目からでもわかるくらい、キラキラと輝いていてとても綺麗で透き通った青色が印象的だった。
パーティーの開会式が終わったら、エントランスに展示されて自由に見られるらしい。
ただし、厳重な持ち物検査と警備付きらしいけど。
「…綺麗。」
その言葉は自然と口から出てきた。
それは隣にいた安室さんにも聞こえたらしく、彼も「そうですね。」と同感してくれた。
「あの宝石、Aさんに似ていますね。」
またこの人は……。
なんか今日いつにもましてキザなこと言うなぁ。
「あんな高そうで綺麗な宝石のどこが私みたいなんですか…。宝石に失礼です。」
「失礼なんかではありませんよ。直感的にそう思ったんです。」
「…なんか、今日の安室さん変ですよ?」
まぁ、たまに恥ずかしいこと普通に言っちゃう人だけどさ。
今日はそれが以上に多い。
しかも私のこと褒めすぎて逆に怖い。
「…そう、ですか?それはたぶん、Aさんがいつも以上に綺麗なせいですよ。」
「…っな、なんなんですかさっきから!絶対からかってますよね?!」
そう言い返すと、ははっと笑う彼。
ほら、やっぱりそうなんじゃんかと納得する。
「Aさんって、面白いですね。」
終いにはこんなこと発言する始末。
もうだめだ、諦めよう。
今日私、出会ってから感情振り回されっぱなしでは…?
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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時