#番外編 幼なじみの理解の深さは海よりも深いもの ページ46
さとみside
「るぅと、それ」
「はい。醤油ですね。あ、なーくんちょっと」
「ん。ティッシュね...遠井さん取って」
「うーん、取ってって言われても分かんないわよ...って何でアンタ等そんな話通じてんの！？」
それは10月半ばのちょっとした話。幼なじみ4人で久しぶりに集まり、朝飯を食っているとそんな事を彼女...遠井あかねは突っ込んだ。
「え、だってさとみくん醤油欲しそうな声してましたし」
「そうそう...って俺そんな声してたの！？え！？」
「醤油欲しそうな声って何よ！？」
「るぅとくんもティッシュ欲しそうな目向けてきたし...てか俺はお茶のボトル取って欲しかったのに」
ブツブツ文句を言いながら立ち上がり、遠井さんの近くにあるお茶に手を伸ばすなーくん。
「長年一緒に居ると心の声が分かるもんなんだよな...」
そんな光景を片目に、目の前の昼食を楽しむ俺に対してるぅとは口元を抑えながら笑う。
「長年一緒に居る筈の遠井さんは理解してませんでしたけどね......」
「うっさいわ、「取って」だけじゃ普通分かんないでしょ」
「一緒に居ても分かんないのは分かんないものなんだよ」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＿＿＿＿数分後。
昼飯を食い終わった俺達4人は俺の部屋で漫画やらゲームやら好きな事をしていた。
「あ、さとみくん、取って」
「はぁ...はいはい」
「何？「漫画くらい自分で取れよ」って？別に良いじゃんそっちが近いんだから」
「......2巻だろ」
「あ、そうそれ、サンキュ」
「ねぇなーくん」
「え、あ、ゲーム一緒にやりたいの？良いよ」
「+ﾟ｡*(*´∀｀*)*｡ﾟ+」
「えーっと...どれやる？」
「なーくん今マ○オやりたい気分みたいだからそれで良いですよ」
「やった」
「「............」」
テレビの前で2人座る彼等は一通りの準備を終えると漫画に没頭していた俺達に顔を向ける。
「はいはい、俺と遠井さんも一緒にやればいいんだな...」
「リモコンの色、さとみくんがピンクでるぅとくんが黄色でななもりくんは紫が良いのね、了解」
「遠井さんは橙色でしょ？はい」
「ありがと」
簡単に言葉を交わした後、4人でゲームをスタートしようとリモコンを持った。
......その時、俺達は同時に心の声を漏らす。
「「「「いや何も言わなくても理解し合ってんじゃん」」」」
幼なじみの理解の深さは海よりも深いものである。
#225 な「文化祭編終了！12月に入ります！」→←#番外編 ○○のファンサ
らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴音(プロフ) - はちみつ。さん» はちみつちゃん！！ボードで話してたけど！おひさ！！ボードで話してたけど！←あっりがとぉぉ！お楽しみに！！ (2021年1月17日 8時) (
レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青＆黄は永遠ですよね...(脳死) (2021年1月17日 8時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - すずちゃん！！！すき！！！I LOVE YOU！てか久しぶり！続編も楽しみにしてまぁぁぁあす！！ (2021年1月17日 8時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 鈴音さん» 有難う御座います！URL貼れるように、頑張ります！僕も青君と黄君は最推しです！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 844fa85ee9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 青くんと黄くんは最推しなのでつい純粋に書いてしまいますw貼れる時に貼ってくれれば名前だけでも大丈夫ですよ！ (2021年1月10日 11時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴音 | 作成日時：2020年7月19日 10時
