君のヒーローになるには。vol.4

#140 ジ「題名？イケメンな俺...ってかこれもう定番になってへん？」← ページ5

ななもりside

来るな来るなと思う程、イベントというのは早く来てしまう。

......ジェルくんの告白の返事、頭の中では決めかけている。
だからこそ体育祭の事だけ考えて今はその事は考えないようにと。

俺が出る二人三脚、障害物走を注意しておけば大体大丈夫。

玉入れは他の人を頼ればいいし。


二人三脚はジェルくんとであまり不安は無い。


「......それでは、皆さん」

新生徒会長、黄神琉斗がマイクに向かって笑う。


「第43回体育祭、スタートです！！」

＿＿＿＿色んな感情が混ざり合い、俺の大嫌いな体育祭がこうして幕が上がったのだった。


ころんside

僕達の中で最初に出場したのは200m走のるぅとくん、さとみくん。

2人は同じレーンでは無いのでるぅとくんは悔しそうにしていたが。

「頑張ってね、るぅとくん！」

両手を握り彼をじっと見つめる。

「.........はい！！」


《黄神琉斗会長、早いです！冷静な顔してスピードが群を抜いています！！》

僕が応援したせいか、否か。

るぅとくんは他のレーンの人を大きく差をつけ、堂々の1位でゴールした。

「すっごいね、るぅとくん......」
「やっぱし負けず嫌いなんだね...」

莉犬くんとそんな会話を交わした後、次はさとみくんのレーン。なのだが...

「「何でアイツゲーム機持ってんの？？」」

よく手元を見るとピコピコとス○ブラらしきものをプレイしているさとみくん。舐めプにも程がある。

同じレーンの人達もこれにはキレ気味のようだ。

「よーい、スタート！！」

パァンと良い音が鳴り、彼等は一斉に走り出す。

「......さとみくん凄いね」

ぶっちぎりの1位でゲームも続けるさとみくんに周りの生徒も唖然とする。

戻ってきたらしきるぅとくんは僕達のそばでボヤく。

「...あの人、毎年ゲーム機で舐めプして堂々の1位でゴールする事にハマってるんですよ」
「最低な趣味...」
「というかゲーム機持ち込み許可した学校も学校だよね...」

僕等が思っているよりずっと、この学校は"緩い"らしい。

「校則も緩くて皆頑張ってここに入ろうとするんだよね」

...実際僕も校則に目を付けて入った中の1人だが。

《綱引きに出場する生徒は集合して下さい》

「あ、次俺だ」
「莉犬、飛ばされないようにね？」
「本気で心配すんのやめて？飛ばないよ？」
「わんわんチビだから心配しちゃうんだよ」
「ぶっ飛ばすぞ」←

【次の1年種目:綱引き】

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らっきーすとぷりめんばー！

るぅとくん＆ジェルくん

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