#160 こ「この恋、完結...？」 ページ25
ジェルside
「返事、言わせて」
体育祭が終わった直後、俺は愛しい彼にそう言われた。
「(うーっわ、マジで緊張する...あぁ)」
腹痛が俺を襲いながら彼の隣に並んで誰も居ない体育館裏へと歩いていく。
「.........それで、返事...だけど」
立ち止まったなーくんはボソリと呟いた。
「.........おう」
いつもの笑顔で答える余裕も無く、静かに頷く。
「＿＿＿＿＿俺、恋した事無かったの」
胸に何かが打たれたような感覚。
緊張の糸が溶けたのか、小さく息を吐いた俺。
.........急に、どうしたん？
そう聞く暇も与えず言葉を紡ぐなーくんを静かに見つめ返した。
「だからさ、あの時保留させてもらったの」
そう言われて微かに数ヶ月前の勉強会の言葉を思い出す。
『我儘だけど......』
...というか、花火の日も「我儘」と言っていたっけ。
全然、我儘だなんてそんな事無いのに。
「俺はね、酷い人間だから。甘えちゃいけない、恋しちゃいけないって、思ってた...」
風に吹かれ、サラサラな髪が揺れる。
俺は彼の言葉を聞いていた。
「だけどね、ころんに相談に乗ってもらったり色々でやっと最近分かりました！」
満面の笑みでニッコリ微笑む。
「俺も、恋して良いんだって、甘えても良いんだって。少しくらい」
"それを教えてくれたのが、ジェルくん。"
そう一息で告げ、胸に手を当てた。
「ジェルくんが俺のいい所沢山言ってくれた、褒めてくれたのが凄い嬉しかった。......そんなジェルくんが、
.........大好き！！」
顔を赤く染め、大声を上げながら俺を真っ直ぐ見つめる。
その言葉に、目を見開いた。
「まだ少し、自分の事は好きになれない。...だけどね。貴方のおかげでほんのちょっぴり自分が好きになりました」
頭を掻いて1歩近付かれる。
俺は戸惑いながら、口をおずおずと開けた。
「......俺でええんか？」
「それはこっちのセリフだよ、俺でも良い？」
＿＿＿＿その答えは、とっくの昔に出て来ていた。
「もちろん」
俺は、これを言う為に、今まで頑張ったんや。
その努力は無駄じゃなかった。
「＿＿＿＿なーくん」
「はい」
「.........俺と、付き合ってください」
「......はい！」
手を合わせ、抱きしめ合う。
これを望んでいた。
彼と結ばれる日を、待ち望んでいた。
「大好きやで、なーくん」
「...俺も好きだよ」
時が止まればいいのに。
俺は強く想った。
#161 る「なーくん、成長出来て良かったです！！」→←#159 な「一体誰の声が聞こえたのか...正解は4話後！！」
らっきーすとぷりめんばー！
るぅとくん＆ジェルくん
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鈴音 - はちみつ。さん» やば、一年越しに煽りコメ気づいちゃった......はちみつよりは変態じゃないわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！ (2022年10月1日 22時) (
レス) id: cd92107318 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ。(プロフ) - ひゃぁっほおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！すずちゃあああああああああああん！！！！！！へーーーー、んったい！！！！！！！ (2021年3月31日 15時) (レス) id: 332114d2f5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - 返信ありがとうございます！ (2020年11月23日 12時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ありす君さん» 2度目のコメントありがとうございます！ななジェルは可愛い！ですよね、ころんくんはヤンデレで良いと私も思いまs(( (2020年11月23日 9時) (レス) id: 4c30bef867 (このIDを非表示/違反報告)
ありす君 - ななジェル可愛いすぎません？ころちゃんはヤンデレでいいと思いまs(( (2020年11月22日 21時) (レス) id: bfd8ad86d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴音 | 作成日時：2020年5月30日 11時
