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8月上旬。
この時期って突然雨が降ったりするよな。
ゲリラ豪雨とか言うやつ。
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「やばっ」
照「今日って雨降る予定だったっけ」
翔「もしかしたら降るって言ってた。俺は折り畳み傘あるから」
蓮「え、しょっぴー入れてよ」
翔「はぁ？仕方ねぇな」
照「じゃ俺は車あるから」
「え、送ってよ」
照「お前ん家遠いだろ。やだね」
「えぇっ！もう終電ねぇじゃん！」
照「お前が延長するからだろ」
「えぇ…」
蓮「じゃ、俺らは」
翔「頑張れよ〜」
照「ごめんけど、ばいばい」
「えっ、」
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いつものメンバーでカラオケに行った帰り。
この時期特有の気まぐれな雨。
みんな俺だけを取り残して帰って行ってしまった。
所持金は少ない。
終電はない。
家は遠い。
…走って帰るか。
まだ雨もさほど強くない、今のうちだ。
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「はぁ、はぁ、はぁっ、」
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10分くらい走った頃、信号に引っかかった。
体はそれなりにビショビショで寒いし、まだ家まで距離がある。
明日は風邪引いてんな、
すると、さっきまで降っていた雨が体に当たらなくなった。
不思議に思っていると、
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『辰哉くん、こんなびしょ濡れになってどうしたの？』
「Aさん…、」
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作者名：ふわ
| 作成日時：2020年12月28日 21時
