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『タオルはごめんけどそれ使ってね。着替えは置いとくからそれ着て？』
「ありがと」
『いえいえ』
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Aさんに無理やり洗面所に連れて行かれた。
お言葉に甘えてシャワーを浴びさせてもらう。
これがAさんが使ってるシャンプーか…。
ってこれただの変態じゃねぇか！
Aさんと同じ匂いだー、とか思ってしまったし…。
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浴室から出ると着替えが置いてあった。
男物？なんであるんだろ。
Aさんが着るわけないし、彼氏とか？
でもAさん、彼氏いたことないって言ってたし…。
でも下着まであるし…、えぇ…、どうしよ。
まぁ、着るしかない。
ドライヤーが出してあったからありがたく使わせてもらった。
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リビングに行くと、
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『あ、辰哉くん、ご飯食べた？』
「食べてないけど、」
『じゃあご飯食べる？』
「た、食べたい！」
『わかった。ちょっと待っててね』
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Aさんがエプロンを着て台所に立っていた。
…Aさんのエプロン姿…、可愛すぎる…。
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『あ、服どう？ピッタリだった？』
「え、うん」
『よかった』
「これ誰の？」
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き、聞いてしまったぁ…。
もし彼氏のとか言われたらどうしよ…、でも彼氏いないって言ってたし…、
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『あぁ、弟の。たまに泊まりにくるからさ。ごめんね、弟ので』
「いや、大丈夫」
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Aさん、弟いるんだ。
安心した…。
けど、どこに座ればいいんだ…？
ソファ？床？椅子？
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『適当に座ってていいよ？もうすぐできるから』
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Aさん、やっぱり優しい…。
俺はソファに座った。
ソファの前には机とテレビが置いてある。
シンプルで綺麗な家だなぁ、と思っていると、
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『はいどうぞ』
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作者名：ふわ
| 作成日時：2020年12月28日 21時
